「国旗」の真実をどれだけ知っていますか 日の丸の原型が登場したのはいつ?

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21. 『続日本書紀』には701年に文武天皇が新年の祝賀儀式で「日像」の旗を掲げたとあり、これが「日の丸」の原型が歴史上に登場した最古の記録となっている

22. 現存する最古の日の丸は山梨県裂石山雲峰寺所蔵のもので、後冷泉天皇が源義光に下賜したと伝えられる

23. 源平合戦で源氏が掲げた旗は白地に赤の丸、一方の平氏が掲げた旗は赤地に白の丸だったという伝説が残る

24. 平安末期から戦国時代、日の丸は武門の誉れや正義の旗印とされ、天正3年の長篠の戦いでは織田信長・徳川家康連合軍対武田勝頼軍の両軍とも日の丸を掲げて戦った

25. 室町時代には足利幕府が推奨した朱印船で国籍を示す旗印として日の丸が公式に用いられていた

26. ペリー来航を受け徳川幕府は新田家の旗である白地に黒の一文字の「大中黒旗」を国旗として定めようとした

27. これに対し薩摩藩の島津斉彬が「日の丸」を推挙。1854年に「日本総船印は白地日の丸幟」と定められ、対外的に日本のシンボルとして日の丸が定着

28. 1870年には明治政府により、日の丸が日本の商船や軍艦を示す「御國旗」として規定され、国旗として定着

29. 1999年に国旗及び国歌に関する法律の制定で日の丸が正式に国旗として定められた

30. 日本の国旗の法律上の正式な名称は「日章旗」

比率や赤い円の直径など、細かく決まっている

赤い円の直径は旗の縦の長さの5分の3だ(写真 :buru / PIXTA)

31. 日本の国旗は縦2:横3の比率

32. 赤い円の直径は旗の縦の長さの5分の3と規定される

33. 日章は金赤が使用されることが多いが正式には紅色

34. 1870年に明治政府に対しフランスが「日の丸の意匠を売ってほしい」と依頼したという逸話がある

35. 日本で一番大きい国旗は出雲神社にある。大きさは畳75畳分、掲揚塔の高さは47m、重さは49㎏

36. 三色旗を最初に用いたのは16世紀のオランダ

37. トリコロールの名で知られるフランス国旗。赤白青の3色は「自由・平等・博愛」を象徴している

38. かつてフランス国旗の3色の割合は青30:白33:赤37だった。今も海上ではこの比率が使われ、陸上用は3色同じ幅

39. イタリアの三色旗、緑は国土、白は雪・正義・平和、赤は愛国者の血・熱血を表す

40. ピザ「マルゲリータ」は、1898年にイタリア王妃夫妻を迎えるため、ナポリのピザ職人がイタリア国旗の色をヒントに作ったといわれる

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