東洋経済CSRデータの詳細分析で判明!「女性が活躍する企業」はここが違う《第4回・最終回》 女性管理職の活躍で生産性は上昇、収益性も高まる

 本連載では、女性従業員が活躍する企業の特徴について分析してきた。現在、女性が活躍する企業は、財務的なリスクの差はなく、両立支援策など社内制度も特別充実しているわけでもない。しかし、管理職に登用した女性が活躍することで企業の収益力は高まっていると考えられる。

国内市場の縮小、新興国などからのライバル企業増加など、これまでの方法では日本企業が大きく成長することは難しい時代になってきている。今後、企業が伸びていくには多様な人材の活用は欠かせない。その際、女性の雇用や登用に取り組む事が肝心となるであろう。

現時点では彼女たちが管理職となるための体制やその環境が充実していない可能性がある。今後はこの女性たちがその能力を発揮できるよう、全体の生産性向上につながる社内制度の充実や職場環境の整備を進め、積極的に優秀な女性を役職に登用していくことが各企業に求められている。

杉浦康之(すぎうら・やすゆき)
日興フィナンシャル・インテリジェンス株式会社 社会システム研究所CSR調査室アナリスト。東京理科大学理学部応用数学科(現数理情報科学科)を卒業後、2001年日興證券(現SMBC日興証券)入社、同年日興リサーチセンター(現日興フィナンシャル・インテリジェンス)出向。10年一橋大学大学院国際企業戦略研究科金融戦略・経営財務コース修了(MBA)。現在は、ESGの情報を用いた定量分析や、企業のCSR報告書等での情報開示に関する支援などに従事。著作に週刊東洋経済臨時増刊環境・CSR2008「環境投資は生産性を高めるか」(東洋経済新報社)など。

 

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