健康志向に乗りアウトドアなどパーソナル向け成長、五輪は裏方で選手を支援する--西田明男・ゴールドウイン社長

健康志向に乗りアウトドアなどパーソナル向け成長、五輪は裏方で選手を支援する--西田明男・ゴールドウイン社長

7月27日から、いよいよロンドン五輪がスタートする。4年に1度のオリンピックイヤーは一般の人々のスポーツに対する関心が高まり、スポーツ関連業界も大いに盛り上がる。

スポーツウエア・用品の中堅メーカーであるゴールドウインは、自社ブランド「ゴールドウイン」のほか、アウトドアの「ザ・ノース・フェイス」「ヘリー・ハンセン」、スキーの「エレッセ」、競泳水着の「スピード」など世界的に著名な多数のブランドを日本市場を中心に展開。JOC(日本オリンピック委員会)のオフィシャルパートナーではないものの、ロンドン五輪ではヨットや、自転車(MTB種目)で日本選手団に公式ウエアを提供する。

ゴールドウインという社名自体、古代オリンピック発祥地・ギリシャでオリンピックの勝者に月桂樹の葉を冠にあしらって授け、「ゴールド・ウィナー」と呼ぶことにちなみ、1963年に改称したもの。翌64年の東京五輪では、日本選手が獲得した16個の金メダルのうち、実に12個までがゴールドウインのウエアを着用していた選手たちによるものだった。ゴールドウインの西田明男社長に、スポーツウエア・用品業界の現状と、同社の今後の戦略を聞いた。

--ロンドン五輪の開催など足元ではスポーツ熱が盛り上がっている。スポーツウエア・用品市場は今後どうなると考えているか。

景気も社会的な状況も以前より厳しい。将来に明るさが見えず、不安な状況が続き、何が起きるかわからない。そうした中、個人の生活環境の中で何がいちばん大事かというと、それは「健康であること」。まず最初に意識されるのが自分の健康であり、スポーツについても、体づくりへの意識が高くなっている。

野球やサッカーといった競技系のスポーツよりも、自分の健康を維持するのに役立つパーソナルスポーツへの関心が高まっているのはこのためだ。その意味で、スポーツの各ジャンルの中でもアウトドア、ランニング、サイクリングなどが、より意識されている。

--上場しているスポーツ用品・ウエアメーカーは大手・中堅を中心に6~7社前後。ゴールドウインが同業他社と差別化できるポイントは。

まず、複数のブランドを扱っている点。創業後、自社ブランドを確立しようとしていた段階にあった70年代から、海外ブランドをどんどん導入したのが当社の特長だ。まず導入したのがスキー関連ブランドとして世界で最も注目されていたフランスの「フザルプ」。当時は自社ブランド「ゴールドウイン」でスキー用のセーターやウエアを始めた頃でありニット関係の商品を多く出していたが、セーターの上に羽織るアノラックの商材についていちばん優れていたのがフザルプ製品だった。

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