健康志向に乗りアウトドアなどパーソナル向け成長、五輪は裏方で選手を支援する--西田明男・ゴールドウイン社長

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■ロンドン五輪は公式ウエアも提供するが裏方でサポート

--今年はロンドン五輪の年。国内ではゴールドウインが特別協賛するウルトラトレイル・マウントフジ(総距離156キロメートルに及ぶ富士山の山麓、登山道、歩道、林道などを走り、歩きつなぐレース)も5月に開かれた。こうしたスポーツイベントへの取り組みは。

ゴールドウインは東京五輪の直前に社名を変えるなど、オリンピックにはいろいろかかわってきた。残念ながら、近年は世界の大手の強力な体制に比べて、なかなか同じ土俵上では戦えていない。その中で独自にスポーツに対する取り組みをしていこうと考え、どちらかというとパーソナルスポーツ関係のいろいろなイベントについて積極的に行っている。

アウトドアの世界では従来の登山やハイキングが広がりを見せる一方、アメリカで何年か前から「トレイルランニング」という新しいジャンルのスポーツが始まった。普通では考えられないスケールで人間の限界に挑戦するスポーツだ。まさに健康志向の中でスポーツを自分のものとしてやってきた人々が、腕試しのように、こういう機会に挑戦しているのだと思う。

マラソンでも、近年は東京マラソンなどへの一般参加が盛んだが、過去にさかのぼれば、選手のやるスポーツであり、一般の人が自ら参加できるとは思っていなかったはず。それだけ普及して、一般の皆さんが挑戦するようになった。

--ロンドン五輪については、どうかかわるのか。ゴールドウインは、ヨットではヘリー・ハンセン、自転車のMTB種目向けにはゴールドウインのブランドで日本選手団に公式ウエアを提供しているが、一方で競泳水着のブランドであるスピードについては、同業他社ほど大々的にアピールしていない。

JOCのオフィシャルパートナー(スポーツ用品・ウエアメーカーとしてはアシックス、ミズノ、デサントの3社が名を連ねる)には入っていないため、そういう枠の中では他社と同じようにはできないが、スピードなど当社のブランドを着用している選手たちを一生懸命サポートしていきたい。


(ロンドン五輪では自転車のMTB種目などに公式ウエアを提供)

昔にさかのぼれば、東京五輪のときなどはブランドネームをまったく表に出さず、胸に日の丸をつけて女子バレーボールやレスリングなどで着用してもらったわけで、私どもは裏方として選手の大会参加を支えてきた。(他社のように五輪でスポンサーになる戦略を採っていないのは)自分たちのできる範囲でやりたいということだ。

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