ポストPC時代、オフィスでもクラウド化が一段と進む--仮想化技術大手、米ヴイエムウェア副社長に聞く
--スマートフォンやタブレットなどモバイル端末が浸透していることもクラウドを加速させている。
ラグラム オフィスでの活用よりも、一般のユーザーのほうがクラウドを使いこなしている。米アップルのアップストアでは簡単にアプリケーションをダウンロードできる。ドキュメントをクラウド上に保存したり、友人と共有したりすることも当たり前になってきた。
同じようなことをオフィスのパソコンでするには、セキュリティの課題が立ちはだかる。どの社員が何の情報を誰となら共有してよいのか等は各企業のポリシーの下にコントロールしていかなくてはいけない。それを解決するのが、アクセス制限などを一括管理できるヴイエムウェアの「ホライゾン」というソリューションだ。
今は亡きスティーブ・ジョブスは、ポストPC時代に突入したと言っていた。ヴイエムウェアはポストPC時代に対応するために、デスクトップの仮想化を展開してきた。デスクトップの機能を仮想化技術で一元管理し、社員がどの端末からでも自分のデスクトップにアクセスできる仕組みだ。デスクトップの仮想化は世界中で成功を収めている。
三木 日本では震災以降、デスクトップを仮想化する企業が増えた。とはいえ、日本はもちろん世界でもクラウド化はまだ始まったばかりだ。今後もヴイエムウェアは、クラウド・インフラストラクチャを作ること、アプリケーションを安く速く作ること、エンドユーザーが安全な環境でどこからでもコンピュータにアクセスできるようにすること、この3点にフォーカスして事業を展開していく。
Raghu Raghuram
米ヴイエムウェア本社のクラウド・インフラストラクチャおよび管理ソリューション担当上席副社長。2003年の入社以来、製品管理やマーケティング分野を担当。入社前はAOL 社、Bang Networks 社、Netscape 社など米IT企業大手で勤務。米ウォートン・ビジネススクール、インド工科大学を卒業。
みき・やすお
2005年、ヴイエムウェア日本法人の代表取締役社長に就任。入社前はNECでプロセス・CPGソリューション事業部長として業務システムの販売などを担当。大阪大学工学部通信工学科卒業。
(島田知穂 撮影:今井康一 =東洋経済オンライン)
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