【キーマンズ・インタビュー】グローバル展開で半世紀超の歴史、キヤノンの人事施策とは--大野和人・執行役員人事本部長に聞く

 

--人材育成についてお聞きします。まずグローバル人材ですが、どのような制度がありますか?

まず外国人の採用だが、キヤノンは国籍を問わず採用している。2012年の新卒入社は約400人だが、うち10数名は外国籍だ。アジア系、とくに中国が多い。

次に語学だが、採用時の選考基準にはしていないが、入社後は手厚くサポートしている。英語に関しては、社内でTOEICを受験できるし、手厚い学習支援プログラムが多数ある。中国語に関しては、終業後に自己啓発の支援として、社内中国語会話レッスンを開催している。

海外勤務を経験し、国際感覚を磨くトレーニー制度もある。歴史は古く、欧米トレーニー制度がスタートしたのは1980年だ。事務系新入社員を対象とし、国内で1年間の営業研修を経験した後に欧米の販社に2年間赴任して、語学力と国際感覚を磨く。10名程度の新入社員を選抜して実施した。

ただ欧米トレーニー制度は1993年に廃止した。この頃になると、企業が支援しなくても自前で海外経験することができるようになり、必要性が薄れたからだ。

欧米トレーニー制度に代わって、1995年に開始したのがアジアトレーニー制度だ。この頃に「アジアの時代」という言葉が使われ始め、アジア市場の重要性が増したからだ。欧米トレーニー制度は新入社員が対象だが、アジアトレーニー制度の対象社員は20代後半の社員だ。大学で5カ月間の語学研修を受け、1年間現地法人で働く。

もっとも欧米トレーニー制度は昨年2011年に復活させた。留学や旅行とビジネス体験は違うが、これまで以上に本格的なグローバル人材養成が必要と判断した。

 

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