「おせち騒動」から1年半、グルーポン・米本社グローバル事業責任者にテコ入れ戦略を聞く
--米国本社では、上場後の株価が冴えない。
(以下、デングラー氏)株価について具体的なコメントは避けたいが、1つ言えるのは、グルーポンが提供している価値が、正当な形で反映されていないということだ。
--流通株式数が少ない、という問題も大きいのではないか。
数学的に考えて、流通株式数が少ないとどうしても株価の変動が激しくなってしまう。ただ、収益性は急速に改善しており、11年第4四半期(11年10~12月期)から2四半期連続で営業黒字を計上している。サービスを開始した08年末から、1万2000人分の雇用も創出している、という点にもぜひ注目してほしい。
--共同購入クーポンというサービスには、どうしても事業の持続性に疑問が付きまとう。最後に明確なメッセージを。
まずはグルーポンでクーポンを購入してほしい。その経験から評価をしてほしい。事実が説明よりも、強い立証になる。
瀬戸恵介氏(左)とファイト・デングラー氏(右)
※グルーポンは6月26日、セガ社長兼COO(最高執行責任者)などを務めた臼井興胤(うすい・おきたね)氏が東アジア統括副社長に就任したと発表。ファイト氏が幅広くグローバル戦略を統括する一方、臼井氏は日本、韓国、香港、台湾など、東アジア地域での事業成長を進める役割を担う。
(二階堂遼馬 撮影:尾形文繁 =東洋経済オンライン)
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