再開したアコーディア株主総会は会社側役員候補が完勝、2日目出席者は5人、3分で終了宣言、ただ平和側は法的措置も辞さず
前代未聞の足掛け2日開催となったアコーディア・ゴルフの株主総会は、6月29日の午前10時に議事が再開され、議長を務めた鎌田隆介社長の終了宣言をもって同03分にようやく終了した。
前28日午前10時にスタートしてから実に24時間03分。1984年1月に開かれた、伝説のソニー「マラソン総会」の13時間30分を軽々と更新しての“ウルトラマラソン総会”となった。ただ、総会時間には休憩中や集計中の時間も含まれるため、それを除いた正味の議事進行時間は4時間弱程度だった。
そもそもアコーディアの株主総会が24時間超もの記録を作ってしまった理由は、取締役候補者に関する議案集計で、過半数が取れるかどうか大接戦となってしまった候補者が3名出てしまったため。
アコーディアでは前社長のコンプライアンス問題をきっかけに、会社側と大株主のオリンピア(パチンコ大手・平和の100%子会社、アコーディアの発行済み株式の1.8%を保有)との間で委任状争奪戦(プロクシーファイト)に突入。今回の株主総会では、会社提案の役員候補(取締役候補9名、監査役候補2名)と株主提案の役員候補(取締役候補8名、監査役候補3名)が議案として提出されていた。
このうち会社提案の取締役候補9名のうち7名と、同じく会社提案の監査役候補2名については、28日の14時時点で“当選確実”が判明。しかし、会社提案の取締役候補のうち澤田勲氏と片山典之氏、株主提案の取締役候補のうち日野正晴氏は有効な議決権行使数の過半数を取れるかどうかが微妙な当落線上の得票となり、厳密な集計作業が必要となっていた。