みずほFGの株主総会はなお3時間、競合2メガに比べ株価、配当水準の低さに不満の声
しかしながら、依然として総会は3時間に及び、かつて高値で同社株を取得した個人株主の不満の声が根強いことをうかがわせた。みずほFGは収益力で他2メガバンクに見劣りしている。資本蓄積の面でも遅れをとったことから、国際的な銀行の自己資本基準であるバーゼル規制に対応するための過去2回の増資に際し、連続して減配を行っている。また、増資による需給の緩みもあって、株価が低迷を続けている。
こうしたことを背景に、今年の総会における質疑応答でも、他の2メガバンクに比べて業績は不振なのに、役員報酬が高すぎるという不満の声が相次いだ。また、窓口での行員の対応、証券マンの営業姿勢に関するものなど、日ごろの業務態度に関する不満の声が繰り返し出された。
システム障害に対する役員の責任の取り方や社外取締役の役割を問う声なども含めて、総じて、ガバナンスの甘さを指摘する声が多かった。大きな戦略について問いかける質問はなく、最後に、新興国での融資を積極化するように、との意見が出されたのみだった。
(大崎 明子 =東洋経済オンライン)
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