月間50億pv突破、Buzzfeedは何がスゴイか パブリッシャーに贈る創業者の言葉とは?
ペレッティ氏は、単にビジネスの拡大を狙っているだけではなく、世間に与える「インパクト」について考えていると主張。今回は、「BuzzFeed」がこれまで得てきた見識を、パブリッシャー向けに紹介する。
いまなお確たる測定手段はない
インプレッションやCPM、CTR、ソーシャルでのシェアやメディアの使用時間すらも、完璧な測定手段ではないとペレッティ氏は語る。「われわれがもっとも気にかけているのは、ユーザーへのインパクトだ」。
世間になんらかの行動を喚起するようなニュースについてレポートしたとき、その与えるインパクトで「BuzzFeed」の右にでるメディアはないだろう。たとえば2014年、「BuzzFeed ニュース」では、とある教師の生徒に対する淫行を暴露するニュースを発信した。最終的にこのニュースは、犯罪捜査にまで発展する。
「このニュースにおける広告的価値を測定するのは難しいが、発信することに意味がある」とペレッティ氏。
続けて「われわれは記事が配信された後、世間にどんなインパクトを与えたのか、多大な時間を使ってフォローアップする調査を行っている。マニュアルのため時間はかかるが、だからこそ、より効果的な測定方法を見つけることもできる。そのおかげで、さらにインパクトを与えるニュースのパターンを掴むこともあるのだ」と話した。
読者は何を「ニュース」にすべきか発信すべし
「BuzzFeed」のニュースの大半は、結婚の平等性や、大学キャンパスでの性的暴行など、ほかのパブリッシャーが取材しないようなトピックスに力を入れている。オーディエンスは、何をニュースとして発信されるべきか、もっと声を上げて主張すべきだという。「オーディエンスとレポーターとの対話は、今後増えるだろう」と、ペレッティ氏は予測する。