連動性高まる世界 パッチワークでない危機の処方箋づくりを


 ユーロ離脱となれば、リーマンショック並みか、あるいはリーマンショック以上か──。6月17日のギリシャ再選挙の行方を世界中の人々は固唾(かたず)をのんで見守った。

米国発のバブル崩壊やリーマンショックの後、世界の市場の連動性はますます高まっている。個人も含めた市場参加者が口にする「コンテイジョン」(伝染)や今年になって流行した「リスクオン」「リスクオフ」という言葉もその表れだろう。

昔も「米国が風邪を引けば日本は肺炎になる」と言われたが、主に貿易を通じた影響を指していた。各国が経済成長して、資本取引、為替、金利の自由化を進めた結果、今は同じ情報で世界中の債券、為替、株、商品など多様な市場が一斉に動く。IT革命もこれを促進した。

市場に振り回され続ける

動き方もさまざまだ。貿易を通じた景気の影響も一様ではない。たとえば日本にとって、最終消費財の輸出先である米国の景気は直接影響を及ぼす。これに対し、今や最大の輸出国である中国とは資本財・中間財の輸出で結び付いている。中国が内需によって景気を下支えしても、中国の最大の輸出先である欧州の景気が悪化すれば間接的に影響が及ぶ。

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