JFEエンジとコスモ石油がGSでEV用充電インフラの実証開始、太陽光発電も活用へ
JFEホールディングス傘下のエンジニアリング会社であるJFEエンジニアリングは6月20日、コスモ石油と共同で、EV(電気自動車)の充電インフラに関連する実証事業を行うと発表した。JFEエンジが開発した急速充電器と太陽光発電設備を、コスモ石油のガソリンスタンド(GS)に設置。EVへの充電サービスとともにGSにも給電する。
JFEエンジの急速充電器がガソリンスタンドに設置されるのは初めて。7月半ばに横浜市瀬谷区のGS「セルフ&カーケアステーション瀬谷」に設置されるのは、JFEエンジが開発したEV用の蓄電池搭載型急速充電器「ラピダス」と太陽光発電設備。ラピダスに内蔵した24kw/hの蓄電池に、太陽光で発電した電力と、夜間の商用電力を蓄え、顧客のEVへ充電サービスを行う。
日中の電力使用を抑制でき、節電ニーズにも応えられる点が強み。実証は14年3月まで続ける予定だ。なお、ラピダスは蓄電池搭載の急速充電器としては国内で唯一「チャデモ」(充電器の統一規格)の認証を取得している。
ラピダスは、30分で80%の充電ができる急速充電器。国内で発売されているEVの仕様に合ったものだが、JFEエンジニアリングでは、昨年9月に、8分で80%充電を可能にした「スーパーラピダス」も商品化している。ただ、これに対応したEVは、まだ発売されていないため、こちらは長期戦の構えだ。
ラピダスは、これまでコンビニのローソンなどでの設置はあったものの、本丸ともいうべきガソリンスタンドへの設置は今回が初めて。今年度は35台の設置を目指すという。
(写真は米国ポートランド市で実証事業中の急速充電器「ラピダス」)
(山内 哲夫 =東洋経済オンライン)
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