築77年「最古のRC公営団地」全国にわずか5棟、建物リノベでよみがえらせた長崎市「魚ん町+」
かつて“森”のように生い茂っていた外構の植栽も整理し、キッチンカーが滞在できるイベント広場を確保。「人が集まる仕掛け」を施しながらも、団地らしい佇まいはしっかりと残されている。古き良き景色を、クリエイティブな感性で守る姿勢が、この建物の不思議な居心地の良さを生み出している。
なお、4階部分は県管理のフロアで、団地時代の部屋をそのまま残した“博物館的”な空間となっている。「48型」設計の特徴である台所横のダストシュートや、台所と食卓をつなぐ小さな窓「配膳窓」を見ることができるのは、非常に貴重だという。1950年代、70年代のインテリアを再現した部屋もあり、イベント時の見学ツアーなどで公開されている。
入居者自身がリノベーションを行う
一方、入居者を募集している部屋も基本的に「昔のまま」の状態。街中の一等地という好立地ながら家賃が1階7万円、2階5万円(共益費込み)と抑えられている分、入居者自身がリノベーションを行うことが条件となっている。自由に空間をつくれるため、入居者それぞれのクリエイティビティが発揮されやすい環境だ。
入居者については、「ビジネスとしての利益よりも、地域や社会のためになる活動をしている人を応援したい」という思いがあるという。


















