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CM王者に何が?「『NO BORDER』の頃はよかった」の声も…日清「麻辣湯」CMが"性的すぎる"と炎上で、浮き彫りになった"ズレ"

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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今回の件でも、SNS上では「NO BORDERは最高だったのに最近の日清は……」と嘆く声がいくつも見られていた。

さらに06〜08年には「FREEDOM-PROJECT」としてアニメ作品を制作し、広告とコンテンツを融合させた先進的な取り組みも行っている。

こうした歴史を持つ同社だが、現在は時代の変化の中で別のフェーズにあると見るべきだろう。

確かに、近年の広告はスケールダウンし、チープな印象を与えるものもある。しかし、時代は大きく変わっている。メディア環境は大きく変化し、多様化、細分化が進んでいる。

もはや、高品質な映像を制作し、テレビCMを中心に展開すれば、多くの人に認知され、商品が売れるという時代ではない。

また、SNSを通じた双方向コミュニケーションが主流となっている。企業側が発信したメッセージに対して、消費者が反応し、シェアされることで広告効果がより高まる時代となっているのだ。

広告は、芸術でもエンターテインメント作品でもない。ビジネスである以上、コストと効果の最適化が求められる。その意味で、日清食品の戦略自体は合理的であり、先進的とも言える。

しかし今回は「やりすぎ」だった

ただし今回は、前述したとおり行きすぎだった可能性が高い。また、昨今の日清食品は消費者との認識のズレも目立っているように見受けられる。

例えば、企業側はカップヌードルを消費者に「カプヌ」と呼ばせようとしているが、その呼び名が消費者に受容されているようには見えない。

「カプヌ」というワードを推している日清(画像:「日清食品」公式サイトより)

双方向の時代だからこそ、消費者の感覚を的確に捉え、共感を生み出し、情報をシェアする動きを誘発することが重要である。日清食品には、今一度の軌道修正が求められているように思えてならない。

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