CM王者に何が?「『NO BORDER』の頃はよかった」の声も…日清「麻辣湯」CMが"性的すぎる"と炎上で、浮き彫りになった"ズレ"

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一方で、「麻辣湯」は賛否で言えば否定的な声が圧倒的に優勢だ。肯定的な声も見られるが、SHIROSEさんのファンによる感謝の声や、元ネタ(WHITE JAMの楽曲『磁石(Magnet)』)があるパロディだと理解している人の評価が中心であり、一部のファン層が肯定的な評価をしているといったところのようだ。

日清CM
元はWHITE JAMの楽曲のパロディだというが……(画像:「日清食品」公式サイトより)

また、先述した通り「ネットだから許される」という状況は変わりつつある。

海外では、心身への影響を懸念して未成年者のSNS利用を制限する動きが加速している。最近も、SNS上での子どもの性被害を巡り、アメリカ・ニューメキシコ州の裁判所がSNS大手のメタ社に対し3億7500万ドル(約590億円)の支払いを命じる判決を下している。

こうした社会的背景を踏まえると、今回のCM動画は「行きすぎていた」と言わざるをえないだろう。

今回のCM動画に問題があったのは事実だが、日清食品が謝罪・取り下げを行うべきか否かは同社の判断による。事実誤認や差別・偏見を助長する表現であれば、謝罪・撤回が求められるのが一般的だ。

一方で、「不快」という評価にとどまる場合は、対応はケースバイケースとなる。

日清食品が今回の騒動にどう対応するかは不明だが、いずれにしても今回の件は反省して、同じ過ちを犯さないように改善策を図ることは最低限、必要なことだろう。

日清CM
執拗に筋肉を見せる演出など、今回はやりすぎ?(画像:「日清食品」公式サイトより)

日清のCMは「劣化」したのか?

今回の批判では、過去の日清食品のCMを引き合いに出し、そのクオリティの「劣化」を指摘する声も見られた。

日清食品は資生堂やサントリーと並び、日本の広告史を築いてきた企業である。1993年のカンヌ国際広告祭で日本初のグランプリを受賞した「hungry?」シリーズは、「歴史に残る広告」として現在でも世界で高く評価されている。

また、2004年からの「NO BORDER」シリーズも、国境や人種、文化の壁を越えて人々がカップヌードルを食べる壮大なキャンペーンとして多くの人に記憶されている。

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