F1鈴鹿で実証した「26万人が集まっても決済や配信が滞らない」5G新設計が変えた大規模イベントの通信現場

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F1日本グランプリ 鈴鹿サーキット
F1日本グランプリのフリー走行でコーナーを攻めるマシン。3日間で延べ26万6000人が来場する(写真:筆者撮影)
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鈴鹿サーキットの物販エリアで弁当を売る店員に聞くと、意外な答えが返ってきた。「今年はキャッシュレス決済のエラーが1回も起きていない」。昨年まではお昼のピーク時に各店舗で1時間に2〜3回の通信エラーが発生し、そのたびに現金販売に切り替えていた。お客も出店者もストレスを抱えていたという。

鈴鹿サーキット
物販エリアで販売される松阪牛すき煮弁当。手前左に決済端末が置かれている(写真:筆者撮影)

何が変わったのか。答えは、ソフトバンクが今年初めて鈴鹿に導入した「5G SA」と「ネットワークスライシング」という2つの技術にある。

5Gなのに4Gに頼っていた

3月27〜29日に開催されたF1日本グランプリで、ソフトバンクはエリクソン・ジャパンと共同で通信環境の実証実験を行った。エリクソンは海外でもT-Mobileとラスベガスのグランプリで5Gスライシングの実証を手がけた実績があり、日本のF1での取り組みは今回が初めてだ。3日間で延べ26万6000人(2025年実績)が来場するこのイベントは、通信インフラにとっても過酷な試験場である。

次ページ最大の利点は「ネットワークスライシング」が使えること
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