『暮らしのおへそ』編集ディレクターが"苦い"経験から実感!「認められたい私」を手放して人とラクにつながるまで

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そこから、私の本格歯科治療が始まり、今も継続中です。もっと早く夫の言うことをちゃんと聞いていればよかったと反省……。

人の話を聞くときに、大抵が「自分の文脈」で理解しようとします。

私がインタビューのときによくする質問があります。それが「そのとき、不安ではなかったですか?」「どうやったら自信を持って進むことができたのですか?」というもの。

これは、私が極端な怖がりで、ずっと不安を抱え「どうやったら自信が持てるのだろう?」と悩みながら生きてきたから。そんな私の思考の型に当てはめて、相手を理解しようとしてしまいます。

でも、世の中には根っからポジティブで明るい人もいて「不安なんて感じない」という人だっているのです。それを「いやいや、そうはいっても誰でも不安に思うでしょ!」というのが「自分の文脈で」人の話を聞こうとすること。

対して「相手の文脈で」理解をしようとするなら、自分の思考回路をいったん手放し、白紙の状態でその人の話を聞かなくてはいけません。

自分とは違う思考の組み立て方を持った人でも、それがその人にとっての正解で、それを理解したいと思うなら、まずその人のすべてを「肯定する」ことから始めなくてはいけません。

豊かさを味わう第一歩は「自分」を手放すこと

「褒められたい」というマインドは、自分は自分のままでいて、周りの人に「そんな私」を理解し、承認してほしい、という欲求です。この承認欲求を持ち続けていると、なかなか自分を「白紙」にすることができません。その結果、常に「自分の文脈で」しか人を理解しようとしなくなる気がしています。

自分とは思考回路が違う人が、世の中には存在するのだと、認めることができたら、もっと懐深く、誰かとわかりあい、仲良くすることができるのかも。

褒められなくても、生きられるようになりましょう
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「私が」「自分なら」という主張は、「個」を際立たせるためには有効です。でも、それだけでは、世の中の見え方はずっと一方向からだけにかたよって、広がっていかないのかも。

世界はもっと多彩で、自分とは価値観の違う人がいて、だからこそ多様性に満ちていておもしろいはず。そんな豊かさを味わうための第一歩が「自分」を手放すことなのかもなあと、最近考えるようになりました。

「私と」同じじゃなくてもいい。「私の考え」が通らなくてもいい。もっと素直に誰かの言葉に耳を傾けたなら……。プリプリ、イライラすることなく、ラクして豊かにいろんな人と手をつなげる気がします。

【あわせて読む】『暮らしのおへそ』編集ディレクターが60歳を過ぎて手放した「褒められたい」の呪縛、「気にしい」が変わったきっかけ
一田 憲子 編集者・ライター

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いちだ のりこ / Noriko Ichida

1964年京都府生まれ。編集者・ライター。

OL、編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立し、女性向け雑誌・書籍などの取材・執筆で活躍。暮らし、おしゃれ、仕事、人間関係、年齢の重ね方などについての、日常の中の揺らぎや気づきを丁寧にすくい取る文章で、幅広い共感を集める。

『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』(ともに主婦と生活社)を立ち上げ、イベントも開催。『最後の答えは、きっと暮らしの中にある。』(内外出版社)、『小さなエンジンで暮らしてみたら』(大和書房)など、著書多数。自身のWebマガジン『外の音、内の香』では、さまざまなコンテンツを配信。

「一田書房」を主宰し、「書く暮らし」の楽しみを伝えている。

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