コマツが懸ける“ダントツ”フォークリフト、建機の技術活用で収益性向上狙う

コマツが懸ける“ダントツ”フォークリフト、建機の技術活用で収益性向上狙う

低収益から”稼げる事業”へ--。

建設機械大手のコマツが、数年前から進めてきたフォークリフトの開発強化策が実を結び始めた。第1弾として、建機の油圧・電子制御技術を取り入れた新型フォークリフトを7月に発売。高い燃費性能のほか、顧客の生産性向上に役立つ稼働管理システムの標準搭載などを武器に、従来機よりも高めの価格設定で勝負をかける。低収益にあえいできたフォークリフト事業の採算を大きく改善させる狙いだ。

「建機で培った技術との融合で新しいフォークリフトができた。顧客が喜びコマツも儲かる、ハイブリッド油圧ショベル以来の『ダントツ商品』になりそうだ」。6月7日、都内で開かれた発表会で、コマツの野路國夫社長は顔をほころばせた。

コマツは7月、積み下ろし可能重量4~5トンの中型フォークリフト3機種を新たに発売する。油圧ショベルや小型ブルドーザーなどで使用しているエンジンや油圧・電子制御技術を組み合わせ、同社の従来機種に比べて燃料消費を最大3割低減。さらに、建機で導入している稼働管理システム「コムトラックス」をフォークリフトで初めて標準搭載した。作業状況や燃料消費量などをリアルタイムで「見える化」し、顧客の生産性向上に貢献する。

価格は640万~820万円。従来機種に比べて3割ほど高い設定だが、燃費やメンテナンス費用が低減されるため、顧客にとっても十分なメリットがあるという。古紙処理、木材関係など高負荷、高稼働の現場をターゲットに売り込み、国内で12年度300台、来期以降600台の販売を目指す。海外はアメリカ、CIS、オーストラリア、タイ、インドネシア限定で今秋投入し、年間100台を販売する予定だ。

これまでコマツのフォークリフト事業は低収益にあえいできた。

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