「G-SHOCK」が10分の1サイズに カシオの『指につける時計』が成熟市場に開けた"意外すぎる風穴"
「私の娘がカプセルトイ発売を知り、『お父さんの会社、こんな商品を作ったんだ』と話していましたが、こちらの本心は『これを本物の時計にしたい』。関係者は、みんな同じ気持ちだったと思います」
「時計事業50周年」という明確なゴールにカプセルトイの話題性も加わり、試作品をブラッシュアップして完成した。ついでに記すと、かつての電卓が象徴するように「既存の商品を小さくする」のも同社のDNAだ。
時計に対する消費者意識が変わる中…
腕時計市場の近年の傾向については、どう感じているのか。
「価格帯については、国内市場は数十万円する高価格と数万円以下の日常使いに二極化していると思います。都市部を中心にスマートウォッチをつける人も多いですが、その普及も一段落し、レトロ感を支持するような伝統回帰にもなってきました。
もうひとつ個人的に思うのは、ネットワーク社会の中で動かされている“IT疲れ”への反動です。こうした小さいモノを自分の意思で動かせるのもよかったのかな、と思います」
そうした時代の風も人気を後押ししたようだ。“ナノ”はG-SHOCKの名品「DW-5600」(87年発売)をミニサイズで再現したが、同商品は、映画『スピード』(94年公開)に主演したキナヌ・リーブスが着用してG-SHOCK人気が爆発したモデルだ。
映画公開から30年以上たち、今回は購買者層の若返りにも成功した。国内の主要購買層は「リング」が20~30代、「ナノ」が30~40代だという。



















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