「G-SHOCK」が10分の1サイズに カシオの『指につける時計』が成熟市場に開けた"意外すぎる風穴"

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「サイズを小さくしても“G-SHOCK”の名前を付ける以上、ブランドを傷つけてはいけない責任感がありました。最も苦労したのは通常のG-SHOCKと同じ『20気圧防水』です。

少し専門的な話になりますが、20気圧防水にするとサイドのボタン部分から水が入りやすくなるため、G-SHOCKでも二重のパッキンを使っています。今回は小さな留め具をはめ込んだ特殊な接着技術を採用し、防水性を保てるようにしました」

G-SHOCK nano
通常のG-SHOCKとG-SHOCK nano(撮影:梅谷秀司)

小さくても質感があり、ストップウォッチやライト機能も備えている。「本気すぎる作り込み」が、メカ好きやファッション好きにも支持されているようだ。

「指輪型商品」は企業のDNA

そもそも指時計の開発は、どんな経緯で始まったのか。

「カシオが時計事業に参入したのが1974年で、2024年12月に“時計事業50周年”の一環として指輪サイズの時計が誕生しました。でも当初は『こんなのがあると面白いよね』という発想からスタートしたのです」

23年3月末、新技術について社内で意見交換する会議の中で、カシオの中国工場が得意な金型技術を用いて作製した「時計の形状が忠実に再現された指輪」が披露された。

「G-SHOCKの魅力を別の形で世の中に出したい」と考えた開発本部からの依頼に中国工場が金型で応えたものだった。その後の雑談の中で「これにモジュールを組み込んで、きちんとした時計にしたら面白い」と盛り上がり、同年4月から開発が始まったという。

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