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《コメ約800kgを船便で輸送》メダルラッシュを食事で支える「日本代表の秘密基地」の裏側 ミシュランシェフ×味の素×JOCの"本気度"

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「JOC G-Road Station」がオリンピックで「TEAM JAPAN」を支援するのは今回が初めてではない。前回2024年のパリオリンピックでは、パリの一つ星「レストラン パージュ」シェフの手島竜司さんが監修した「うま味スープ」を提供。シェフのスペシャルメニューを提供する試みは今後も続ける予定だ。

「ゆくゆくは、選手のために企画したメニューを、現地の方々にも食べてもらいたい。選手に貢献するノウハウを現地の市民の方にも還元していくことが、ひいては日本のカルチャーを伝えることにもなると思っています」(栗原さん)

料理を通して現地の人とつながり、サポートしたい

今回初めて、「Power Gyoza DON」を、ミラノ市民にも無料で提供。予定の100食はすぐになくなり、「フォルツァ(頑張れ)、ジャパン!」と声がかかったという。

Power Gyoza DON(写真:ⓒJOC/味の素社)
現地で家庭向けレシピも紹介している(写真:ⓒJOC/味の素社)

料理を通して現地の人とつながり、サポートしたいという思いは、くしくも、シェフの徳吉さんのこれまでの歩みと共通する。

徳吉さんは、モデナの三つ星レストラン「オステリア・フランチェスカーナ」で副料理長を長年務め、2015年、ミラノに自身の店「Ristorante TOKUYOSHI」を開業。そのわずか10カ月後には、日本人オーナーシェフとしてイタリアで初めてミシュランガイドで一つ星を獲得した。

徳吉洋二シェフ(写真:ⓒJOC/味の素社)

しかし2020年以降のコロナ禍で店舗の業態を変更。ロックダウン中にミラノ市民にお弁当を配送したスタイルを発展させ、現在はトラットリア「BENTŌTECA MILANO(ベントウテカ ミラノ)」として営業を続けている。

「誰かをサポートすることで始まったベントウテカを通じて、自分は『誰かを助けている』と思っているほうが楽しいことに気づきました。自分のエゴがなくなったんです」(徳吉さん)

試合に最高のコンディションで臨む選手のために、たくさんの人が力を尽くしている。ミラノで起きている「絶賛」の声は、料理の本質が「技術」ではなく「献身」にあることを教えてくれる。

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