「成功しなければ命はない」豊臣秀長の"言葉力"が強調された《墨俣城伝説》とは?

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どこまでが本当にあったことかどうかはわからない。そもそも、黒俣城の存在が疑問視されている。確かな史料に全く取り上げられていないからだ。

仮に存在していたとしても、城というよりも、せいぜい砦くらいのものだったのではないか。そんな見解もあるようだ。

しかし、秀吉はのちに「金ヶ崎の退き口」と呼ばれる織田信長の撤退戦で、危険な「殿」(しんがり)を引き受けている。立身出世のためながら、どんな任務も引き受けたことだろうことは、想像できる。

秀吉を支えた秀長の「言葉力」

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また、豊臣政権内では調節役を務め、その一方で有力大名との交渉窓口として活躍した秀長。その「言葉力」で秀吉を生涯にわたって支えてきた。

「墨俣城伝説」でキーマンの蜂須賀小六を説得したというのも、いかに「ありそうな話」として語り継がれたのではないだろうか。

【参考文献】
加来耕三訳『武功夜話 秀吉編 現代語訳』(KADOKAWA)
藤本正行著、鈴木眞哉著『偽書「武功夜話」の研究』(歴史新書y)
杉山博編『多聞院日記索引』(角川書店)
竹内理三編『史料大成多聞院日記〈全5巻〉』(臨川書店)
太田牛一著、中川太古訳『現代語訳 信長公記』(新人物文庫)
河内将芳著『図説 豊臣秀長 秀吉政権を支えた天下の柱石』(戎光祥出版)
柴裕之編『豊臣秀長 シリーズ・織豊大名の研究』(戎光祥出版)
新人物往来社編『豊臣秀長のすべて』(新人物往来社)
真山知幸著『企業として見た戦国大名』(彩図社)
真山知幸著『戦国最高のNo.2 豊臣秀長の人生と絆』(日本能率協会マネジメントセンター)

真山 知幸 著述家

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まやま ともゆき / Tomoyuki Mayama

1979年、兵庫県生まれ。2002年、同志社大学法学部法律学科卒業。上京後、業界誌出版社の編集長を経て、2020年独立。偉人や歴史、名言などをテーマに執筆活動を行う。『ざんねんな偉人伝』シリーズ、『偉人名言迷言事典』など著作40冊以上。名古屋外国語大学現代国際学特殊講義(現・グローバルキャリア講義)、宮崎大学公開講座などでの講師活動やメディア出演も行う。最新刊は『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』( ディスカヴァー・トゥエンティワン ) 、『ひょんな偉人ランキング ―たまげた日本史』(さくら舎)。「東洋経済オンラインアワード」で、2021年にニューウェーブ賞、2024年にロングランヒット賞受賞。
X: https://twitter.com/mayama3
公式ブログ: https://note.com/mayama3/

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