「何度も書いて覚える」は万人に正解じゃない。京大首席のかるた名人が教える、《認知特性×AI》の超ロジカルな最新勉強法

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――具体的にはどういう違いがあるんですか?

粂原「例えば織田信長を覚えるとします。その中で、視覚タイプ・つまり視覚優位の人は、織田信長の肖像画や図を見て、ビジュアルイメージで覚えるのが得意です。

それに対して、言語優位の人は『織田信長』という文字列や、彼のエピソードを文章で理解するほうが記憶に残りやすいです。

さらに、聴覚優位の人は名前を声に出したり、物語を聞いたりすることで覚えやすくなります。『おだのぶなが』という音の響きでなんとなく覚えてしまうわけです」

聴覚優位の人は数学が苦手?

――なるほど。聴覚優位の人は数学みたいな音読しにくい科目は苦手、ということもあるのでしょうか?

粂原「それは大きな誤解なんです。認知特性はあくまで『情報の受け取り方の得意パターン』であって、『特定の科目ができない』ということではありません。例えば聴覚優位の人だと、数学の参考書の解法を音読して、「ルートエックスかける12マイナス……」みたいに声に出すことで理解しやすい、なんてパターンもあります。理解の深め方は人それぞれでしかなく、その理解をどう積み上げていくのかということなんです」

――ということは、どんな認知特性でも工夫次第でどの科目も伸ばせるのでしょうか。

粂原「そのとおりです。言語優位の人なら、数学の問題を『この問題は何を求めているのか』と言葉で説明してみる。視覚優位の人なら、公式を図式化したり色分けしたりする。自分の強みを生かすアプローチを取れば、どの教科でも成績は上がりやすくなります」

――なるほど。では、自分の認知特性を知るにはどうすればいいですか?

粂原「認知特性に関するテストもありますが、一番は普段の学習を振り返ってみたり、何が一番頭の中で入りやすいのかを思い出してみるのがいいでしょう。例えば『stand』という英単語を見た時に、脳の中に何が思い浮かぶかを考えてみましょう。standの発音が再生されたという人は聴覚優位で、『stand=立つ』というような文字情報が思い浮かんだ人は言語優位、参考書のページでstandが書いてあったページが思い浮かんだり、絵的に誰かが立っているイメージが思い浮かんだ人は視覚優位、みたいなことですね」

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