しかも、旧公明党28人、旧立憲民主党21人という党内勢力図も踏まえた新執行部づくりでは、「多数派の旧公明組の処遇が結束へのカギとなる」(同)。加えて、「旧公明組は『中道』という党名へのこだわりが強い」(旧公明幹部)という。
したがって、今回の代表選で重要な論点となった党名変更問題への対応も「その後の党運営への影響必至」(政治ジャーナリスト)との見方が多い。小川新代表の悩みの種となりそうだ。
小川氏・階氏・泉氏、代表選めぐる3人の動き
中道が11日に東京都内の党本部で開いた議員総会では、衆院選での惨敗を受けて引責辞任する野田佳彦・斉藤鉄夫両共同代表の後任を決める代表選を12日告示、13日投開票の日程で実施することを決定。その際、急な代表選で準備が整わないため、当初は10人とされた推薦人を不要とした。数で勝る旧公明側は、旧立憲側に配慮して代表候補を擁立せず、投票先は自由とすることを確認した。
これに先立つ10日夕には、旧立憲出身議員らが党本部に集まった会合で、執行部への批判が相次いだ。旧公明側は国会内での衆院議員の会合後、幹部らが約3時間も対応を協議。関係者によると、旧立憲側で合流の経緯や比例優遇についての反発が強いことから、11日の総会で野田・斉藤両氏がどのように説明するか、旧立憲側とすり合わせを続けたとされる。
こうした動きを受けて、野田氏は11日の総会で「痛恨の極み。何万回頭を下げても、どんな言葉を使ってもわびようがない」と陳謝したうえで、「もともと公明は比例中心、立憲側は小選挙区で戦う準備をしていた」として、公明優遇との指摘は「違う」と説明。今後の衆院選は「小選挙区候補者の比例復活の機会を最大限増やす」ことを斉藤氏と確認したと、理解を求めた。
その一方で斉藤氏は「旧公明、旧立憲の垣根はないと思っている」と力説したが、旧公明組の議員は「互いに顔をよく知らない。立憲にどのようなグループがあり、誰が所属しているのかから勉強しないといけない」と苦笑した。
こうした経過を受けて12日に告示された代表選には、いずれも立憲出身の階猛氏(59)と小川氏(54)の2人が立候補(届け出順)。同日午前の記者会見で、階氏は「日本の民主主義のため、次の世代のために中道の旗を高く掲げ、前に進まなければならない」、小川氏は「一番立て直したいのは国民生活。野党第1党として将来あるべき社会像を示すことが最大のモチベーションで、代表就任を通して実現したい」と、それぞれ決意表明した。
さらに、両氏は12日夜配信のYouTube番組に出演。党名変更問題について階氏は「コンセプトは変えずに、よりわかりやすい名前があれば考えたほうがいい」と主張した。これに対し、小川氏は「その話をするのはまだ早い。比例代表では1000万人が戸惑いや複雑な思いを抱えながらも中道と書いてくれた」と慎重な姿勢を示した。
一方、衆院京都3区で当選した元立憲代表の泉健太氏(51)は11日夜、自身のX(旧ツイッター)で「この『中道』代表選、私泉健太は出馬しません。強い覚悟を持ち、チャレンジの時が満ちた候補を選び、皆と支えます」と発信。「私は立憲代表選で再選されなかった人物。自らの不足に向き合い、もっと器をつくらねばなりません」とした。


















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