「男女の友情はアリかも」50代女子が抱いた新たな"心境"――箱根日帰り旅で芽生えた「新しい人間関係の可能性」にワクワクの訳

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平日だったためか、日本一の温泉観光地でも、それほど混雑はしていませんでした。

大通りの一番にぎやかな辺りを過ぎ、川を眺めながら橋を渡っていると、そば屋の看板が見えました。たたずまいに歴史の長さを感じる建物です。

「そばにしない?」

誰ともなく言い出し、「いいね」と全員が賛同して、橋を渡り切ったところにあるそば屋に入りました。ちょうど私たちが入ったところで満席になったようで、「いいタイミングだったね」と4人掛けの席に座りました。

おのおの天ぷらそばや山かけそばを注文しているとき、Mが、「私、熱燗やっちゃおうかな」と言い出しました。

「すみません、熱燗も1つ」

「お猪口はいくつお持ちしますか」

店員さんに聞かれ、Tさんが「じゃあ、僕も少し付き合います」と答えて、2人が飲むことに。私と妹はお酒よりもスイーツ派なので、甘味を見つけたときのために昼飲みはやめておきました。

なんてことない風景だけど…

それほど待たずに徳利が運ばれ、MとTさんは小さく乾杯しました。続いてそばが来て、皆で箸を取りました。

「こういうのっていいよね。初対面だけど一緒に昼から飲んだり食べたり」

Mが言い、皆うなずきました。私以外は全員、初対面同士。仕事も住んでいるところも全然違う人間同士が、旅先で一緒にそばを手繰って、「天ざるの海老、大きいね」などと話に花を咲かせている……。なんてことないようで、意外とあまり経験したことがない風景です。

意外な“発見”があった箱根湯本(写真:筆者提供)
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