仕事で「何でもできます」と言う人が評価されない残酷な真実、キャリアの不安を消すのは"オール5"ではなく圧倒的な差別化

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別の言い方をすると、キャリアを切り開くための戦い方やキャリア上の個性を構成する差別化要素をいくつも持っている人で、MBAはその1つに過ぎないということだ。

反対に後者の、「MBAをキャリアアップにつなげられなかった人たち」というのは、「MBAそのもの」にしかキャリア上の差別化を見出せなかった層であり、MBA=個性という勘違いをしてしまった人たちだ。

冷静に考えれば、MBA卒業生は全世界で毎年何千人何万人といるであろうから、それ自体では差別化にはなり得ないことは、簡単に分かるはずだ。

冒頭で触れた「自分らしさ」の話で言えば、自分は個性的だと思っていたら実は良くいる人だった、というのと同じである。

ビジネスの世界では「何でもできます」は評価されない

同様に、「何でもできます」というビジネスパーソンほど何もできない人が多いというのも事実だ。学業の世界ではオール5的な人が評価されるが、社会においては評価されない。それならば、ある分野でずば抜けた才能を有している人の方が、個性的だし重宝されるのは言うまでもない。

オンリーワンを目指す、という言葉をよく聞くが、その目的は圧倒的な差別化であり、自分自身の時間やエネルギーを特定の分野に費やすことでナンバーワンを取りに行く、ということだ。つまり、自分が「できる」という分野については他の追随を一切許さないレベルで「できます」と断言できるくらいにまで自分を高める必要がある。

キャリアや人生において、学生よろしく「オール5思考」で生きることは、キャリアや人生における選択肢を狭める結果にしかならないとも言える。

やることは徹底的にやる、やらないことは徹底的にやらない。そういった生き方のほうが徹底しており、その徹底が個性やこだわりとなり、その個性が差別化につながるのだ。

人生や将来が不安だ、という人は多い。しかしながら、自分が極めようと思う分野や目標に向かってフルスロットルで走り続けていれば、不安なんて感じる暇もないだろう。

同様に、なにかと人と比べたがる人も多い。これも、自分オリジナルのゴールに向かって一心不乱に努力していれば、人の視線も生き方も気にならなくなるはずだ。

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