「リゾート風の非日常なモールを作ろう」→周囲に競合がいくつも誕生、衰退の一途を辿る…茨城初のアウトレットが「廃墟モール化」したワケ

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2社のモール以外にも、「那須ガーデンアウトレット」(2008年・111店舗)やイオンの「レイクタウンアウトレット」(2011年・141店舗)もオープンした。

レイクタウンアウトレット
「レイクタウンアウトレット」(2025年9月撮影)

三井不動産とチェルシージャパンは、アウトレットモールを新設すると同時に既存施設の増床を繰り返し、アウトレットモールはさらに巨大化していく。

たとえば、02年にオープンした「三井アウトレットパークジャズドリーム長島」は3度の増床を経て、11年には当初の91店舗から240店舗と倍以上になった。「御殿場プレミアム・アウトレット」は03年と08年に増床し、92店舗から195店舗にまで増えた。

小規模モールの淘汰が開始

一方、アウトレットモール二大巨頭が大型モールの開発と既存モールの増床を進める裏で、10年前後に小規模かつ増床の余地がないモールの淘汰が始まる。

08年3月に「コスタモール二色の浜」がスーパーを中心としたモールに業態転換。09年3月には、テナントが約半分まで減った「アウトレットコンサート長柄」が閉店した。この頃から、業界内でオーバーストアがささやかれ始める。

11年には「リバーサイドモール」に加え、日本初のアウトレットモール「リズム」が閉店。「リズム」の閉店時には、わずか数店舗しか営業していなかった。

トナリエふじみ野
日本初のアウトレットモール「リズム」の跡地は、現在「トナリエふじみ野」という日常利用のモールになっている(2026年2月撮影)

小規模モールの淘汰が進む反面、12年以降も三井不動産とチェルシージャパンは、「三井アウトレットパーク木更津」(2012年・171店舗)、「酒々井プレミアム・アウトレット」(2013年・121店舗)など大型モールを開業した。

三井アウトレットパーク木更津
「三井アウトレットパーク木更津」(2020年10月撮影)
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