「大洗リゾートアウトレット」は競合に太刀打ちできず苦戦。東日本大震災による被害が引き金となり、衰退してしまった。17年には6割以上が空き区画となっていた。
そしてモールの所有・運営管理会社が変わり、18年4月に地域密着型の商業施設「大洗シーサイドステーション」に生まれ変わった。
東日本大震災の被害は特殊要因だが、規模と競合、都市部からの距離の問題で衰退してしまったアウトレットモールは、「大洗リゾートアウトレット」に限った話ではない。全国に同様の事例が存在する。
衰退したアウトレットモールの詳細をひもとくべく、日本におけるアウトレットモールの歴史を振り返っていこう。
意外と知られていない、アウトレットモールの歴史
現在、アウトレットモールを手がけている二大巨頭は三井不動産と三菱地所・サイモンである。三井不動産のアウトレットモールは「三井アウトレットパーク」、三菱地所・サイモンのモールは「プレミアム・アウトレット」だ。
日本ショッピングセンター協会によると、25年11月4日時点で国内に32施設のアウトレットモール(物販のアウトレットが約10店舗以上)が存在する。そのうち14施設が三井不動産、10施設が三菱地所・サイモンのモールであり、2社で全体の4分の3を占めている。
だが、日本初のアウトレットモールはこの2社なく、ゼネコンの佐藤工業の子会社ディアライフが開発した「リズム」であった。
「リズム」は、1993年に埼玉県大井町(現・ふじみ野市)に誕生。オープン時のテナントは約20店舗で、98年には約45店舗となった。


















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