コンビニが高すぎて行けないZ世代。「トルコ砂コーヒー」「マカロンシリアル」に見る"進化した食アレンジ"の中身

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また、フローズンヨーグルトを使用していることで、バニラアイスなどと比べて甘すぎず、かつ罪悪感なく楽しむことができます。健康的で身近な食品であるヨーグルトを使いながらも、盛り付けや組み合わせ次第で自由に贅沢感を演出できることから、手軽でありながら、気分を上げてくれる贅沢な食べ物として人気になっています。

これらの事例に共通しているのは、「日常における無理のない贅沢」という点に加え、既に知っている食べ物を自分でアレンジしている点です。未知の食材ではなく、コーヒー、マカロン、ヨーグルトといった馴染みのある食品をベースにしているため、心理的ハードルが低く、気軽に取り入れることができるのです。

こうした食のトレンドは、若者にとっての贅沢が高級品を買うといった「特別なイベント」ではなく、「日常に取り入れて自分の心を癒やすもの」へと変化していることを示しています。

この「無理せず贅沢」というZ世代の新しい価値観を捉えることが、今後のトレンドを予測する重要なヒントとなるかもしれません。

執筆:坂入美遙(芝浦工業大学システム理工学部2年)

まったく目新しい食べ物ではない

現役大学生の解説はいかがでしたでしょうか? 今のZ世代の若者たちは、自らの工夫によって、無理をせずプチ贅沢を楽しむようになってきています。ただそれらは、まったく目新しい食べ物ではなく、あくまで既知の食べ物なのです。

この物価高の状況下では、カスタマイズなど、消費者が自分のアイデアを入れ込む余地があり、そして、プチ贅沢を感じられる既知の食べ物こそが注目を浴びるようになっていくと思われます。

原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授

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はらだ ようへい / Yohei Harada

1977年生まれ。慶応義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『寡欲都市tokyo』『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』などがある。

原田曜平研究室 デザイン工学部UXコース インサイトデザイン研究室(https://yoheiharada-lab.com)

 

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