「高市首相の"見た目戦略"が成功」「中道はビジュアルも失敗した」 自民党圧勝《有権者の決め手は"見た目"》だった? その驚く中身と根拠

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そして支持層が高齢者に偏り、若々しさ、活力の印象に欠けた。これは、ポスターや選挙戦の映像からも伝わってきた。

対照的に、高市氏は64歳ながら、若年層から圧倒的な支持を得た。その理由の一つは、SNS戦略だが、もう一つは「見た目の若々しさ」である。ナチュラルなメイク、明るい色のスーツ、まっすぐな姿勢――これらが、「活力あるリーダー」という印象を生んだ。

今回の自民圧勝を、見た目の観点から再解釈すれば、以下の構造が浮かび上がる。

1. 高市氏の戦略的イメージ変革が、「信頼性」を最大化
2. 0.1秒の第一印象で、有権者の潜在意識に訴求
3. 戦後最短16日間の選挙が、見た目の影響を極限まで増幅
4. 野党のイメージ戦略の失敗が、対照的に高市氏を際立たせた

これらが複合的に作用し、「見た目」が想像以上に選挙を動かしたのである。

私たちも「0.1秒の第一印象」で人生が変わる

この分析は、政治だけの話ではない。

ビジネス、就活、キャリア――あらゆる場面で、見た目は想像以上に影響している。就活での面接では、第一印象が合否を決める。ビジネスでの商談では、信頼性の印象が契約を左右する。SNS時代のセルフブランディングでは、プロフィール写真が第一印象を形成する。

重要なのは、見た目は「運」ではなく「戦略」だということ。高市首相が実践したように、科学的知見に基づいて、戦略的に見た目を最適化することは可能だ。

眉毛の色を変える。スーツの色を選ぶ。姿勢を正す。表情をコントロールする。これらは、誰にでもできることだ。そして、これらの小さな変化が、0.1秒の第一印象を劇的に変え、人生を変える可能性がある。

 
【主要参考文献】
  • Todorov, A., Mandisodza, A. N., Goren, A., & Hall, C. C. (2005) Inferences of competence from faces predict election outcomes, Science, 308(5728), 1623-1626.
  • Ono, Y., & Yamada, Y. (2020) なぜ顔の美醜が重要なのか? 候補者の外見と選挙結果, 経済産業研究所(RIETI)ノンテクニカルサマリー
  • 浅野正彦, 尾野嘉邦, 遠藤勇哉 (2025) 戦略的な笑顔:選挙キャンペーンにおけるジェンダー化された顔の表情, 経済産業研究所(RIETI)ディスカッション・ペーパー
  • Berggren, N., Jordahl, H., & Poutvaara, P. (2010) The looks of a winner: Beauty and electoral success, Journal of Public Economics, 94(1-2), 8-15.
  • 北村美穂 (2018) 人によい印象を与えるには~印象形成における姿勢と声のプロソディの効果, 早稲田大学高等研究所, https://www.waseda.jp/inst/wias/news/2018/09/19/5469/(参照日:2026年2月9日)
  • Kahneman, D. (2011) Thinking, Fast and Slow, Farrar, Straus and Giroux. (村井章子訳『ファスト&スロー』早川書房, 2012年)
宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授

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みやもと ふみゆき / Fumiyuki Miyamoto

資生堂で33年間、商品マーケティングに従事し、「Ag+」などのヒット商品を開発。2018年より現職。専門は「見た目戦略の科学」。著書に『見た目の戦略vol.1:人生を変える30の事実と対策』(Amazon KDP)、『ゼロ・プロモーション・マーケティング』(同友館)など

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