「高市首相の"見た目戦略"が成功」「中道はビジュアルも失敗した」 自民党圧勝《有権者の決め手は"見た目"》だった? その驚く中身と根拠

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高市首相の戦略的な「見た目変化」、脳科学が示す「0.1秒の判断メカニズム」、そして日本を含む世界各国の選挙研究が示すデータ――これらを総合すれば、今回の「自民圧勝」は、実は極めて科学的に説明できるのである。

政策でも、経済でも、野党失策でもない。“見た目”が、想像以上に選挙を動かしていたのだ。

「顔」だけで選挙結果の70%を予測

ここで一つ、驚くべき話を書く。05年、プリンストン大学の心理学者、アレクサンダー・トドロフ教授による実験結果だ。

実験では、04年のアメリカ連邦議会選挙(上院・下院)の候補者の顔写真を被験者に見せた。ただし、わずか0.1秒(100ミリ秒)だけ。政策も、経歴も、何も知らない。ただ顔を見ただけ。

被験者に「どちらが有能そうか」を判断させると、結果は衝撃的だった。上院で68.8%、下院でも約70%の精度で、実際の選挙結果を予測できたのである。

つまり、有権者は無意識のうちに、0.1秒で候補者の「有能さ」を判断し、それが投票行動に直結している。

この発見は世界中の政治学者・心理学者を驚愕させた。民主主義の根幹である「選挙」が、実は瞬時の第一印象で決まっているかもしれない。

ではなぜ、わずか0.1秒で判断できるのか。答えは「潜在意識」にある。

私たちの脳の働きは、大きく2つに分かれる。顕在意識(意識的判断)がわずか3〜5%、潜在意識(無意識的判断)が95〜97%。つまり、脳の働きの95%以上は、自分の意志とは無関係に「勝手に」判断しているのだ。

プリンストン大学の研究が示したのは、顔を見たときの印象形成は、この「潜在意識」レベルで自動的に行われるということ。FFA(紡錘状回顔領域)という脳の部位が、顔を見た瞬間に自動的に活性化し、「信頼できるか」「有能か」を判断する。

これは進化の過程で獲得した能力だ。太古の昔、人類は0.1秒で「敵か味方か」を判断しなければ生き残れなかった。その本能が、現代の選挙でも働いているのである。

人間の脳は「顔パターン」を認識するように最適化されており、その処理はきわめて高速かつ自動的なのだ。

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