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デキる人は「努力」と「正論」を過信していない 酒井穣×太田彩子、2020年「働き方のリアル」

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太田:ですが、やっぱりそういう男性社会の中の暗黙のルールって、あるじゃないですか。女性が上の役職に昇るほど、そのルールに順応しなくちゃいけない。それについていけない人もいるんじゃないかと。女性はどう対処していけばいいですか?

酒井:いちばん大事にしたいのは、自分の目標を達成することですよね? そのために「根回し」が必要という場面があれば、ただその必要なものを利用すればよいだけですよね。くだらないと思うかもしれませんが、正論で物事は進みません。それはロボットの社会です。

人間には感情があります。その発露のパターンが、男性と女性で違うわけで、お互いがそれに配慮できないといけませんよね。ちょっとのお世辞や根回しくらい、いいではありませんか。

太田:「郷に入れば郷に従え」ではありませんが、男性と共存していくためには、女性は男性側のルールに馴染んでいく必要があると。

宝くじに当選しても、幸せにはなれない

太田:最後に酒井さんにお聞きしたいのが、「幸福」についてです。みんな幸福になりたいから、仕事やプライベートを充実させるわけですが、幸福の定義については曖昧です。『ビジネスパーソンの父が子どもたちに伝えたい21世紀の生き方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)には、幸福になるためには5つの要素が大事だと書いていましたよね。

酒井:「仕事の幸福」「人間関係の幸福」「経済的な幸福」「身体的な幸福」「地域社会の幸福」ですね。

太田:私自身、どうすればもっとみんなが幸せに暮らせるのか、悩むことがあるわけです。幸福感を得るためには、何をすればいいですか?

酒井:宝くじの高額当選をしても、人間は幸せにはなれないと言います。というのも、高額当選してしまった人は、普通の人間関係を築けなくなってしまうからです。みんなその人のことを、人格としてではなく、財布として見ますから。

ある一定までは、おカネも重要です。ですが、幸福にとっておカネが重要だとは言えません。ハーバード大学の調査によると、家族や友人が幸せを感じていると、自分が幸せに感じる可能性も15%高まることがわかったそうです。

だから、周囲にどれだけ幸福感を持った人がいるか、あるいは、自分の今近くにいる人たちを幸せにするだけでも、もっと幸福感を得られるのかもしれませんね。

太田:自分一人だけが幸せでも、満足感はないですもんね。

(構成:紐野義貴 撮影:名鹿祥史)

営業部女子課とは、主宰の太田彩子が2009年に立ち上げた、営業女子を応援するためのコミュニティです。女性営業職の活躍を拡げることで、結果男女ともに輝きながら働ける社会創造を目指しています。詳しくはこちらをご覧ください。

 

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