「業界地図」見方・使い方⑤ 最新2026年版の読みどころとは? 株式投資、就活、ビジネス用途をサポート
経済用語になじみのない方には、業界地図を読むのが少し難しいかもしれません。そのため、巻頭のキーワード解説を拡充し、「売上高」「営業利益」「グループ会社」「上場とは何か」といった基本用語を解説しました。
また、「業界の栄枯盛衰」という企画では、過去10年分の業界地図から、主要業界の「天気予想」の推移を載せています。天気予想は、その発売年度の後半と翌年度の業界見通しを示したものです。そのため、当時の担当記者がその業界をどう見ていたのかがわかります。実際の業績と比較してみると、より深く業界を読み解くことができます。

さらに12産業区分別の「時価総額ランキング」を新設しました。単に株価を掲載するだけではなく、5年前との増減率、予想配当利回り、PERやPBRなども掲載しています。これにより、『業界地図』とはまた別の、株価という視点で業界を見ることができます。

3年前からは「深読み」というコーナーをスタートさせました。これは、地図や図表だけでは表現しきれない見どころを解説するためのコーナーです。今年の業界地図では、特に再編の歴史「業界再編の系譜」を約20業界で掲載しました。
「働く人」の視点を加えた年収・口コミ情報
企業の好調・不調は、決算書からだけでは見えません。そこで重要になるのが「年収」です。年収や平均年齢が上がっているか、下がっているかを見ることで、企業の内部事情が推測できます。例えば半導体業界で見ると、エヌビディアの年収の高さと、インテルの年収の低さが目立ちます。
今回から、「働く人の口コミ」というコーナーも新設しました。こちらは、働く人の口コミを集めている、オープンワークに協力いただき、各業界の代表的な企業で働く人のリアルな声を掲載しています。文章だけではわかりにくい業界の雰囲気を、少しでも味わえると思います。
業界同士のつながりを示す「業界リンク」もパワーアップしました。従来は関連業界を載せるだけでしたが、2026年版からは一部の業界で「仕入先」「販売先」「関連業界」に分けて記載し、サプライチェーンの構図が一目で見て取れるようにしました。
この連載の第3回で解説した「つなげて読む」を実践しやすくなり、より深く業界を読み解くことができます。

最後に、皆さんに気づかれないような細かい部分をそっとお知らせします。巻末の「索引」の機能改善です。索引は、どの企業がどのページに出ているかがわかるリストです。従来どおり、そのページで主役として扱われている企業はそのままですが、親会社や子会社、投資ファンドなど脇役として掲載されている企業は、社名を(かっこ)で囲むようにしました。
これにより、例えばイオン(8267)グループを調べる際に、イオンが主役のページとそうでないページを効率よく見つけることができます。

こうした小さな改善の積み重ねが、『業界地図』の使いやすさにつながっているはずです。ぜひご利用ください。
※『業界地図』の内容は会社四季報オンラインの「業界研究」ページでもご覧いただけます。
この連載では一部、2025年9月に東京証券取引所で行ったセミナーの資料を使っています。動画はこちらになります。ぜひ一緒に見てみてください。
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