東京を中心として、関東平野を大きくぐるりと取り囲む首都圏中央連絡自動車道、通称「圏央道」。
東京から放射状に延びる各高速道路を同心円状に結ぶこの道路は、まだ千葉県と神奈川県の一部で未開通の部分もあるが、2002年の初開通(日の出IC~青梅IC)から24年が経ち、首都圏の主要道路のひとつとなっている。
従来行き来が不便だった地域同士のつながりを強めただけでなく、首都圏の高速道路のどこかで通行止めなどがあった場合の迂回ルートになるなど、役目が大きい。
ちなみに圏央道は、正確には「高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)」で国道としては468号である。
そんな圏央道には、他の一般の高速道路とは明らかに異なっている点がひとつある。全線が完成すれば300kmを超す長い路線であるにもかかわらず、サービスエリア(SA)がひとつもないのだ。
「内回り」から約2年、待望の「外回り」に開業
圏央道には、これまでにもパーキングエリア(PA)はあったが、地域の名産などを売る売店や飲食店がまったくないところもあり、休憩施設が充実しているとは言いがたった。
圏央道の西側には、「厚木PA」「狭山PA」「菖蒲PA」と売店や飲食店が揃っているところが続く(狭山PA内回りに飲食店はない)が、東側にはそもそも数が少なく、あっても「江戸崎PA」(茨城県)や「高滝湖PA」(千葉県)のように、駐車スペースとトイレだけという最低限の施設しかないPAが多い。
その理由を、休憩施設の運営を統括するネクスコ東日本エリアトラクトの担当者に尋ねたところ、「都心から延びる放射道路を相互に連絡する環状道路の特徴から、放射道路に整備された近接休憩施設との位置関係を考慮し整備している」という回答だった。
ずっと圏央道を長距離走るより、東北道や常磐道などと相互利用する車が多いため、そうした高速道路の施設との距離も考えて設置しているのであろう。
この圏央道に26年1月31日、新たなPAが誕生した。茨城県坂東市の「坂東PA(外回り)」である。
77kmにわたって休憩施設が皆無だった菖蒲PA~江戸崎PA間にできた、待望の施設だ。「坂東PA(内回り)」のほうは24年4月にオープンしていたが、2年近く経ってようやく外回り側も開業にこぎつけたことになる。
筆者は開業から4日目の2月3日、実際にこのPAを訪れてみた。


















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