【ミラノ・コルティナ五輪】開催前には「全然盛り上がってないよねー」と言って盛り上がった…イタリア現地のリアル

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その年の2月、北イタリアはピエモンテ州の州都・トリノで、冬季オリンピックが開催された。イタリア第4の大きな都市とはいえ、ミラノやローマ、フィレンツェと比べると世界からの注目度はいま一つ下がる。そんな地方都市トリノが世界から注目を浴びるオリンピックだ。

その時の首相、故ベルルスコーニ氏は、開会式にやって来ないという暴挙に出たのである(大統領はやってきたのに)。それだけなら、何かやむをえない事情があったのかもしれない、と考えられなくもない。

だがベルルスコーニ首相はその少し前、開催間近になって国が出すと約束していた予算(いくらだったか忘れたが、かなり大きな額)を急に取り下げたのだ。当然関係工事が中断し、ただでさえ進まない準備をさらに遅らせた、という大問題を起こしていたのだから、驚きの連続だったわけだ。

なぜそんなことをしたのか?と誰もが考えた。当時トリノ市は左翼政権だった。一方ベルルスコーニは中道右派。ミラノ生まれの保守政治家で、しかもサッカーのACミランのオーナーでもあったから、ライバルクラブのユベントスのホームでもあるトリノが脚光を浴びるのをやっかんだのだろうか?

ちなみに、ミラノ人とトリノ人が常に悪口を言い合っているというのは有名な話だ。

今後は大いに盛り上がってほしい

以上のような理由で(?)オリンピックは直前までまったく盛り上がっていなかったイタリア。

国民一丸となって大いに盛り上がる日本とはずいぶん様子が違うが、競技が始まった今、大いに盛り上がって楽しませてほしいものだ。そしてなによりも、日本選手団の健闘を祈ります。

宮本 さやか ライター

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みやもと さやか / Sayaka Miyamoto

1996年より、イタリア・トリノ在住。イタリア人の夫と娘と暮らしつつ、ライター、コーディネーターとして日本にイタリアの食情報を発信する。一方、イタリア料理教室、日本料理教室、そしてイタリアの人々に正しい日本の食文化を知ってもらうためのフードイベントなども行っている。ブログ「ピエモンテのしあわせマダミン」

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