AIによって生じる「脳の外部化」で社会ステージが変わる→「情報化社会」を超えた、次なる「創造化社会」で知っておくべきこと

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過去や現在の人物を模した人工人間を生成できるのであれば、未来の人類の人工人間生成しよとする取り組みが登場しもおかしくなだろう

意思決定のプロセスも大きく変わる

岩手県矢巾(やはば)町では、長期的なビジョンづくりに町民が参画するにあたって、「現世代グループ」と「仮想未来世代グループ」にわかれて議論するという取り組みを行った。

いまのとろ仮想未来世代は人間がそ役を演じているが、生成AIを使って「仮想未来住民」を生成し、「まだ見ぬ未来世代の視点を取り入れよう」という発想で議論に人工人間を取り入れるようになっても不思議ではない。

イギリスでも、大人数の人工人間群を生成する例が登場している。

イギリスのElectric Twin社は、イギリス人の人口動態データなどを反映した「合成人間」(と彼らは呼んでいる)をAIで生成している。

これを企業や国家が用いることで、リアルな国民にアンケート調査をする手間は省け、安価かつ一瞬で回答を収集できるようになる。

回答の精度は留意すべき点だが、今後は政策の立案時に、素案を合成人間群になげかけて、何パーセントが賛成するかを確かめながら案をブラッシュアップし、最終的に合成人間群の過半数が賛成するまで作りこむというプロセスが起こるのかもしれない。

しかしこれによって生身の市民が議論し熟慮するというプロセスがなくなるとしたら、それはもはや民主主義ではない、という意見もあるだろう。

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