イケア「学生たちがレストランで長居…大歓迎です!」 お金をあまり使わない層も受け入れる"超おおらか戦略"の深い狙い
「彼らをウェルカムな気持ちで受け止めています」と語るのは、イケアのカントリーフードマネジャーの菊池武嗣さんだ。
「いつか彼らが将来一人暮らしを始める際に、『学生時代、イケアは居心地が良かったな』という記憶があれば、自然と私たちの家具を選んでいただけるかもしれません。長い時間をかけてファンになっていただくことを、私たちは何よりも大切にしているんです」
前編で詳しくお伝えしたが、イケアは2024年には朝食メニューをリニューアルし、100円から提供。海外のカフェで利用されているコーヒーマシーンは、会員ならオープンから1時間ドリンクは無料(継続的に続いているサービス)だ。
これらすべては「未来の収穫」のための誠実な投資だという。いったい、イケアのフード事業は、家具屋としてどのような志で、取り組んできたのだろうか?
創業時から「食」を重視してきたイケア
イケアの「食」を重視する文化は、創業者のイングヴァル・カンプラード氏の“ある信念”から生まれた。1960年、スウェーデンの初店舗内にレストランの導入を表明した際、彼はこう語ったという。
「お腹が空いたお客様と商売をしていくのは難しい」
イングヴァル氏はかつて、開店前に並ぶ顧客一人ひとりにコーヒーを振る舞ったという。これが、イケアのフード事業の始まりだ。「レストランがなかった頃は、家具を見て歩き疲れたお客様が、お腹が空いて一度店外へご飯を食べに帰ると、もう戻ってこない、という状況がありました」と菊池さん。


















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