「モーニングは400円から…よし、100円からに変えよう!」 物価高に逆行、モーニングを値下げしたイケア。お得すぎるフードに秘められた賢い戦略
想定外のヒットも誕生した。2025年の秋に投入したさつまいものデザートメニューは、想定の1.5倍以上の売れ行きを記録し、終了期間を待たずに売り切れてしまったという。なかには、こうした限定メニュー目当てに、足しげく通う客もいるという。
「デモクラティックデザイン」が支える採算性
ここで、もう1つの疑問が浮かぶ。原材料費が高騰する中で、なぜ100円という価格が維持できるのだろうか?
私がイケアでモーニングを注文した時、配膳のスタッフにメニューを伝えると、すぐに温かい料理が届いた。一つひとつが美味しく、決して「安かろう、悪かろう」ではないことがうかがえた。
そこには、イケア独自の製品開発哲学である「デモクラティックデザイン」という考え方が生きていた。これは、①優れたデザイン、②機能性、③品質、④サステナビリティ、⑤低価格という5つの要素をすべてバランスよく満たすための基準だ。イケアは家具から小物、フードに至るまで、すべてがこの要素をクリアして世の中に送り出している。
この厳しい基準に達した商品を制作するにあたり、圧倒的な販売量をメーカーに約束することで、リーズナブルな仕入れ価格を実現しているという。


















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