「転売の法的規制、どんな意味ある?」東大推薦入試問題の面白さと求められる能力
(写真:anthony / PIXTA)
東京大学の推薦入試制度が始まって10年以上が経ちましたが、そこで出題される問題の数々は、一般入試とはまったく異なる魅力に満ちています。従来のペーパーテストでは測れない思考力や洞察力を問う、非常にユニークな小論文やディスカッション課題が出されているのです。
今回は、実際に出題された問題を取り上げながら、東大推薦入試の面白さとそこで求められる力について『東大推薦 合格の秘訣 Vol.01 2026』を上梓した西岡壱誠氏が解説します。
転売規制は、誰にとってどのような意味をもつか
2018年の法学部で出題されたディスカッションテーマは、まさに現代社会の課題そのものでした。
「各種イベントのチケットの転売規制についてどのように考えますか。『チケットの転売』を規制することには、誰にとって、どのような意味をもつのか、また、それにはどのような限界や問題点があるかについて、議論してください」
この問題の面白さは、単に「転売は悪いから規制すべき」という単純な結論を求めていない点にあります。東大の一般入試では絶対に出されないタイプの問題だと言えるでしょう。特に注目すべきは、転売規制の「限界点」についても議論させる点です。物事を一方向からだけでなく、多角的に捉える力が試されているのです。
ここで最も重要なキーワードは「誰にとって」という部分です。そもそも転売によって「誰が困るのか」を正確に把握できるかどうかが、この問題を解くカギになります。
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