SFで描かれた未来が現実に? SF作家が70年前に予言していた"監視と統制のディストピア"

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ロボット掃除機ルンバが発売されたのは2002年。小説発表から46年後のことでした。ハインラインは家事労働の自動化という、今では当たり前になりつつある未来を、1950年代に正確に予測していたのです。

個人の精神状態や犯罪傾向を数値化する社会システム

さて、SFの未来予想から学ぶことも多いと思います。技術だけでなく、社会システムについても示唆に富んだ作品があります。

『PSYCHO-PASS(サイコパス)』(2012年第1期アニメ放送)という作品は、西暦2112年の未来の話ですが、ここでは「犯罪係数」という概念が登場します。

個人の精神状態や犯罪傾向を数値化したもので、この数値が高いと犯罪者になる危険性が高いと判断され、犯罪を犯す前に隔離されるというシステムです。一見すると荒唐無稽に思えますが、実は似たようなシステムはすでに現実世界に存在しています。

クレジットスコアがその代表例でしょう。個人の信用度を数値化し、それによって融資の可否や条件が変わります。

2026年現在、中国の「アリババ」グループが運営する芝麻信用(ゴマ信用)では、購買履歴や社会貢献度、人間関係なども含めた「信用スコア」を算出し、それによって様々なサービスの利用条件が変化するシステムが実際に運用されています。

健康状態や社会貢献度などによって利息や保険の適用額が変化するというのは、まさに『PSYCHO-PASS』の犯罪係数に通じるものがあります。

こうしたシステムには効率性やセキュリティー向上といったメリットがある一方で、プライバシーの侵害や監視社会化、アルゴリズムによる差別といった深刻な問題もはらんでいます。

少し前、2017年のことですが、トランプ大統領が当選した際、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』が売れたというニュースがありました。CNNによれば、Amazon.comのベストセラーランキングで急上昇したとのことです。

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