「日本とドイツ」労働時間の差は年間264時間。"属人化"を排除してチームを効率的に回す驚きの仕組み
一方、ドイツでは「ジョブディスクリプション(職務記述書)」が標準化されており、個々のメンバーの役割と責任が明確に定義されています。法制度上、ここに書かれていない業務を与えることはできないため、リーダーは苦労しますが、逆にいえば「誰にどう頼めばこのタスクをやってもらえるだろう……」といった悩みがなく、効率的な働き方・働かせ方が可能になっています。
ドイツと日本では仕組みが違いますが、考え方を取り入れることはできます。まずは「メンバーの職務定義を書き出してみる」ことから始めてみませんか?
この取り組みは、単に業務を整理するだけではなく、責任の範囲が明確化され、プレイングマネージャーとなっているリーダーの負担軽減につながります。また、業務効率化を通じてチーム全体の定時退社を促進することにもなります。
そして、近年日本で注目される、専門性を活かした「ジョブ型雇用(雇用職務内容[ジョブ]を明確に定義し、必要な人材を成果に基づいて評価する雇用形態)」に対応する準備になるという、副次的ながら大きなメリットもあります。
職務定義はシンプルに4つ
いきなり、「ジョブディスクリプションをまとめろ」、といわれてもハードルが高いでしょう。しかし、「職務定義の基本項目」の4つに絞れば非常にシンプルです。
・担当者(誰がやるのか?)
・責任範囲(どこまでやるのか?)
・関連部門(誰と連携するのか?)
いくつか事例をあげてみましょう。まずは、顧客からの問い合わせ対応(カスタマーサポート)のケースです。
・担当者:カスタマーサポートチーム(代表:〇〇さん)
・責任範囲:問い合わせの初回対応は1営業日以内、複雑な案件は3営業日以内に回答
・関連部門:営業部、技術サポート、品質管理部
・補足:対応履歴を顧客関係管理システム(Salesforce)に記録する
また、商品在庫の管理・発注(物流業務)では以下のようになるでしょう。
・担当者:倉庫管理チーム△△さん(サブ:□□さん)
・責任範囲:毎週月曜日に在庫確認を行い、最低発注点を下回った場合は即発注
・関連部門:購買部、販売チーム、物流業者
・補足:在庫管理システム(SAP)を使用し、データをリアルタイムで更新する


















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