「上下の歯が触れている人」は要注意!…歯科医が警告、虫歯でも歯周病でもない《歯を損なう無意識習慣》の正体

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無意識の歯ぎしりや食いしばり、噛み方の癖を整える「力のコントロール」は、虫歯や歯周病を予防する観点でも重要です。歯に過度な力がかかると「マイクロクラック」と呼ばれる細かなひびが入り、虫歯の原因になります。また、歯茎や歯を支える骨に力がかかると歯茎下がりや骨の吸収を促進し、歯周病を助長してしまいます。

無意識の行動を変える3ステップ

そんな歯の周りの防御力を下げるリスクが高い癖を直す第一歩は、「無意識の行動を認識すること」です。

例えば、話し方を変えるときも、話している様子を動画に撮って、自分で見返すことで癖に気づくように、把握するためには客観的視点が必要です。すぐに劇的に変えられる方法はなく、意識して行動を繰り返すことでしか改善できません。まずは日中の癖を見直してみましょう。

本来、上下の歯は食事のとき以外は触れないのが自然な状態です。三度の食事で歯が触れる時間を合計しても、20分程度だといわれています。それなのに、日中に1時間でも歯を接触させていたら、それだけで3日分の仕事量になってしまいます。それが習慣化していれば、相当な負荷が毎日続くわけです。

ちなみに、無意識レベルで食いしばったときに1本の歯にかかる力は、数百kgだといわれています。歯が割れても不思議ではないですね。そこで、この「無意識に歯に力をかける癖」を取り除くための対処法として効果的な3ステップの行動をご紹介します。

【ステップ1】自己観察

平均的なスケジュールの日を選んで、起床から就寝まで時計を見るたびに口の中に意識を向けてみましょう。上下の歯が触れていたら、「その時間」と「何をしていたか」のメモを取り、就寝前に日中につけたメモを見返してください。このメモによって自分がどんな時に上下の歯を触れさせているのか、食いしばっている傾向があるのかを把握することができます。

【ステップ2】正しい舌の位置を習得

「ステップ1」のメモをもとに、自分が上下の歯を触れさせている傾向があるタイミングで、舌を正しい位置に置くように意識します。上下の歯が触れていたら、顎の力を抜き、舌を上の前歯の付け根から約1cm後ろにある上顎の「スポット」に軽くつけます。

【ステップ3】観察と改善の繰り返し

「ステップ2」を実践する生活を数カ月間続けた後、再び「ステップ1」の自己観察を行い、上下の歯が触れている回数が減っているかを確認します。

この3つを繰り返すことで、確実に習慣は変えられます。日中の習慣が変われば、寝ているときの食いしばりや歯ぎしりも自然と改善する可能性が高まります。

癖はすべて後天的に身についたもの。意識して取り組めば、必ず手放すことができます。「自分は絶対に変われる」と信じて、諦めずに取り組んでいきましょう。

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前岡 遼馬 前岡歯科医院院長

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まえおか りょうま / Ryoma Maeoka

北海道大学歯学部卒。室蘭市の日鋼記念病院歯科口腔外科にて研修後、様々な事情から2014年に実家のある愛知県一宮市に戻り、父の医院を引き継いで最年少で開業。歯科衛生士が在籍しない医院として院長がすべての治療と説明を行う、ワンオペ医院として経営を続けている。本書が初の著書。
YouTube歯科医の暴露チャンネル【前岡遼馬】
https://www.youtube.com/@MaeokaDental/about
前岡歯科医院 https://maeoka.info/

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