なぜか患者さんたちは、「寝ている間に歯ぎしりしているのかも」と夜のせいにしたがりますが、日中もしているケースが少なくありません。
まず日中のコントロールが大事になるのは、食いしばるときは就寝中でも日中でも無意識だからです。起きている間の方が対策は簡単。日中の無意識下の習慣が変われば、就寝中の無意識下の習慣も自然と変わります。先の池田先生の研究結果でも、日中に上下の歯を離せるようになると、夜間もその状態を保ちやすくなることがわかっています。
日中の力のコントロールができるようになった上でも力の関与が疑われる場合は、夜間の歯ぎしりに直接アプローチします。最初にするのは、削れやすい素材(ファセットレジン)で作ったマウスピースを入れて、歯ぎしりをしているかどうかのチェックです。翌朝、削れているか確認するのですが、「自分が歯ぎしりをしている」という認知が得られるだけで改善する人もいます。
その次に行うのが、自己暗示療法です。自己暗示というと眉唾のようですが、ほとんどの方が日常的にやっています。例えば、早起きをする前夜に「絶対に6時に起きる」と強く意識してから寝ると、目覚まし時計が鳴る前に起きられますよね。
ファセットレジンのマウスピースを入れ、寝る前に「歯を離して寝る」と30回唱えて自己暗示を続けていると、最終的にマウスピースが削れなくなります。マウスピースはあくまでも、歯ぎしりの有無を確かめるために使うものと思ってください。
実は歯周病の原因は歯磨きではなく「力のかけ方」にあった
歯周病に関しては、歯磨きの質を上げることが予防においても、治療をする場合でも最重要です。
しかし、中には、歯科衛生士や歯科医師から「歯磨きはしっかりできていますね」と褒められるにもかかわらず、歯周病の進行が止まらない人がいます。そういう場合、背景に“力”の問題が隠れていることが多いのです。


















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