「所有権放棄で保健所に持ち込み→殺処分も…」飼い主亡き後の「猫」の深刻すぎる問題 月480円で解決に挑むネコリパブリック

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実際、筆者は一人暮らしではないが、「家人もろとも事故にあって死んだら、猫はどうなるんだろう」という不安を外出時に抱えている。誰かにマンションの鍵を預けておけばよいのだが、家族も遠方に住んでおり、そこまで親しい知人もおらず、対策できていないのが現状だ。

猫生助け合い制度に入っておくと、何かあったとき「猫生たすけあいカード」や「ステッカー」などからネコリパブリックに連絡が行き、同時に、事前契約によって自動的に所有権がネコリパブリックに移行する。ネコリパブリックはマンションの管理者や警察などに対し所有権を主張して、マンションに入ることができる仕組みなのだという。

確かに、加入すれば外出時の不安はなくなりそうだ。ただしネコリパから引き取った保護猫などの卒業猫以外は1匹あたり入会金2万5000円(分割も可能)がかかるほか、継続3年未満の場合や即時引き取りの場合は35万円が別途必要となる。

高齢者への認知度アップが課題

若い人には広がりつつある猫生たすけあい制度だが、ネコリパとしては高齢者にこそ知ってもらい、人と猫双方の幸せを広げていきたいそうだ。

「猫ホーム、互助会といったサービスの中には、猫を引き取った後、一生ケージで多数の猫と一括管理するようなものもある。人と一対一で暮らすのが猫にとっては一番の幸せだ。飼い主が変わると猫はショックでしばらく餌を食べなくなったりするが、必ず立ち直る。新しい家族を見つけて幸せになる猫を増やしていきたい」

猫
千葉市内の多頭飼育崩壊現場から保護された猫。千葉市動物保護指導センターで半年過ごしたがおうちが見つからず、ネコリパブリックちばにやってきた(画像:ネコリパブリックHPより)

そこでネコリパの仕組みをより広げていくために、医療福祉法人向けサポートサービスの企業ニューメディーとともに共同出資で立ち上げたのが「ネコリパウェルフェア」だ。保護猫活動と医療福祉を組み合わせた事業を行っていく。まだ具体的な形になったものはないが、①医療福祉事業者向けのイベント②猫生助け合い制度@シニア③保護猫カフェ運営のフレンドリーチェーン運営を事業として検討している。

②猫生助け合い制度シニア版は65歳以上が対象で、現在は大阪府限定で募集しているサービス。万が一の場合の猫の引き取りや家族探しのほか、猫の健康診断(1万5000円/回)、入院などの際の最大1週間の預かり、365日飼育相談などがサービス内容となっている。費用はネコリパ卒業猫で月額2222円と、一般版より高めに設定されている。

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