無理が利かなくなる前に心の負担を軽くする技術――義務感は捨ててOK。人気産婦人科医・高尾美穂さんの「家事を手放す」方法
もう1つは、ペットセラピーといわれるもの。
犬や猫に癒やしてもらう方法です。触ってかわいがったり、見つめ合うだけで幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されるといいます。これは、ぬいぐるみでも代用できます。
ストレスが人間関係によるものだと思われる場合は、相手の言葉や態度に対して、見方やとらえ方を変えてみてはどうでしょう。
全然違う意見であっても、一度は受け入れてみる。そのあと自分の意見を伝えてみる、というような状況をつくることができれば、お互いのストレス軽減になります。
「疲れないようにする」方法
休むことができなくて疲れること、ありますよね。「疲れ」の自覚は無理が利かなくなった証です。ならば、疲れないようにするしかありません。その方法を考えてみましょう。
今、がんばりすぎていることはありませんか? まずはそこを手放す考え方を手に入れます。
例えば、夫や子どもの「世話焼き」をがんばりすぎている場合、それは相手が本当に望んでいることかどうか考えてみます。相手の望みと異なると、夫や子どもはそのがんばりを認めてくれず、感謝もしてくれません。
また、完璧にできている自分でありたい人、もしくは自己肯定感を得にくい人は、どんなにがんばっても100点満点になることがなく、疲れてしまいがちです。
感謝されなくても、家族のための家事を疲れるほどやるのが幸せだと思うのならいいのですが、そうではなく「きちんとやらなくては」という義務感での行動であれば、そして「こんなにやっているのに……」と思うのであればやめたほうがいいと思います。
義務感や理解してもらえないという焦燥感は、疲れに直結します。
疲れを感じる状態は、体力的にも気力的にも、これ以上がんばれないことを意味します。
疲れてもがんばれているうちは、まだ大丈夫ですが、無理が利かなくなる時期が必ずやってきます。「足が痛いから長距離は歩けない」「腰が痛いから長時間台所に立っていられない」というような自覚症状が、その入り口。そろそろがんばりを手放したいころです。
どうにかがんばって続けたとして、いつかは無理が利かなくなるでしょう。けれど、ここでがんばりを手放すことで、元気に過ごせる時間を延ばせるとしたら、がんばり方を緩めていく以外、選択肢はありませんよね。


















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