「『ザ・ベストテン』を超える番組はない」「報道番組を変えた」 久米宏さんの番組はなぜ"伝説"となるのか…令和の番組にない「決定的なもの」

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さらにレコードやCDなどの音源にはないライブ歌唱と演奏の醍醐味に加えて、「誰が出るかわからない」「自分の好きなあの人は出るのか、何位なのか」というハラハラドキドキが魅力の1つでした。

また、コンサート会場、ドラマの撮影現場、滞在エリアの人気スポットなどからの生中継もあり、極めつけは移動中の新幹線や空港。他では見られない場所での歌唱や演奏であり、これも現在のコンテンツではほぼ見られないものでしょう。

そんなギリギリを攻めた構成・演出のため、「THE ALFEEがファンの家にサプライズ訪問して歌う」という企画の際、「ファンがまさかの留守だった」などのハプニングもありました。

その他でも「歌詞を忘れて最初から歌い直した」「喉の不調から声が出なくて悔し涙を流した」などの伝説的なエピソードは多く、現在は「THE FIRST TAKE」という一発撮りのネット動画もありますが、同時視聴者の数や緊張感の高さは「ザ・ベストテン」が上回っている感があります。

ザ・ベストテン
名コンビだった久米宏さんと黒柳徹子さん。訃報に際し、黒柳さんは「本当の親友だった」と偲んだ。写真は、TBSの公式サイトに掲載された追悼文。(写真:TBS公式サイトより)

「ザ・ベストテン」が他の音楽番組と違う最大の理由

ただ、「ザ・ベストテン」は、「ニュースステーション」に専念する久米さんの降板に加えて、「テレビには出ない」「レコーディング中」などの理由で出演辞退するアーティストが増えたこと、裏番組で「とんねるずのみなさんのおかげです」(フジテレビ系)がスタートしたことなどから徐々に視聴率が低下。

その後、「ランキングを否定」「アワードにも参加しない」などのアーティストが増え、さらに大量購入や組織票を嫌う視聴者も増えたことで、音楽ランキングの権威は下がってしまいました。

それでも、お笑いの「M-1グランプリ」(ABC・テレビ朝日系)や「キングオブコント」(TBS系)などが支持されているように、日本人の中に「その年のトップを決める場を楽しみたい」というニーズがあることは間違いないでしょう。

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