「『ザ・ベストテン』を超える番組はない」「報道番組を変えた」 久米宏さんの番組はなぜ"伝説"となるのか…令和の番組にない「決定的なもの」
これらの中で多くの人々が久米さんの姿をイメージできるのは、「ザ・ベストテン」「ニュースステーション」の2つでしょう。
では、なぜこの2番組は絶大な人気を誇ったのか。その理由を掘り下げていくと、この2番組にあって「現在のテレビ番組やネット動画に欠けているもの」が見えてきます。
「私は素人なのでわからないんですよ」
まず久米さんと「ニュースステーション」における最大の功績は、「難しいもの」と思われていた報道番組の敷居を下げてニュースと視聴者の距離を縮めたこと。
それまでニュースを扱う番組の大半はアナウンサーが原稿を読むストレートニュースであり、司会者のような立ち位置のメインキャスターはほとんどいませんでした。
つまり「ニュースステーション」は“司会者のいる報道番組”“ニュースを扱ったライブショー”という画期的なコンセプトであり、その流れは令和の現在まで続いています。
事実、放送当時「ニュースを扱う番組は嫌いだけど『ニュースステーション』だけは見られる」という小・中学生がたくさんいました。
その主な理由は、重大ニュースの際、現地とつなぐライブ感と久米さんへの信頼の2点。
久米さんは、驚き、感動し、喜び、憂うなどの感情をあえて表に出すという、それまでのキャスターとは異なるスタイルで、「今何が起きていてどんな見方があるのか」をわかりやすく伝えていました。
さらに画期的だったのは、専門家や記者に「ここが難しいので詳しく教えてください」「私は素人なのでわからないんですよ」などとメインキャスター自ら教えを請う姿。
報道番組から「詳しい人しか見てはいけない」「知らないことは恥ずかしい」というムードを一掃してニュースの間口を広げました。


















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