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「『ザ・ベストテン』を超える番組はない」「報道番組を変えた」 久米宏さんの番組はなぜ"伝説"となるのか…令和の番組にない「決定的なもの」

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  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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その後、時代が進むにつれてタレントをメインキャスターに起用する番組が増えましたが、これは「久米さんのスタンスを踏襲することで可能になった」と言っていいでしょう。

それでも久米さんのように、フレーズの選び方、テンポと間、表情、体勢、仕草などの一挙手一投足すべてにメッセージ性を宿すようなキャスターはまだ現れていない気がします。

“血の通った”エピソードの数々

だからこそ久米さんと「ニュースステーション」は血の通ったエピソードに事欠きませんでした。

下記によく知られているところを挙げると、「1985年の日航機墜落事故の際、亡くなった520人分の靴を座席順に並べて犠牲者の無念を伝えた」「87年の朝日新聞阪神支局襲撃事件で逃亡中の犯人に『自首を』『卑怯者』などと呼びかけた」「93年の北海道南西沖地震の際、避難の必要性や津波の危険性を懸命に訴えた」。

これら当時の姿が今なお鮮明に蘇るという人も少なくないでしょう。

一方、現在は「重大さを訴えかけて視聴者を引きつけよう」「見出しや発言などのインパクトでライバル番組を上回ろう」というスタンスの報道・情報番組やネット動画が少なくありません。

今最も伝えるべきものは何なのか。悲劇を繰り返さないために何をすればいいのか。これらの視点を増やし、追求すれば、かつて久米さんと「ニュースステーション」に向けられた支持に近づけるのではないでしょうか。

「ニュースステーション」は事件・事故、政治・経済などだけでなく、どこよりも早いスポーツの結果速報、夜桜中継、クラシック音楽、最後の晩餐などの企画にも力を入れていました。

これらの企画でも久米さんが考えていたのは、「視聴者とともにスポーツ、天気、カルチャーなどを楽しむために何ができるか」。

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【「ジャイアンツが優勝したら坊主になる」と宣言】

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