実利追求でトランプも一目置くメローニ伊首相のバランス外交が世界で注目を集めるワケ、アジア・インド太平洋地域との関係強化めざす

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投資家や信用格付けへのプラス材料を示すイタリア経済は、メローニ政権でゆっくりだが確実に成長を続けていると言えるだろう。債務残高はユーロ圏で依然として高水準だが、税収増やコロナ禍で肥大した支出抑制、プライマリーバランス(基礎的財政収支)の改善などでEUの足を引っ張る劣等生は完全に脱している。高市氏とは異なる堅実財政だが、メローニ氏の発言力を増している。

世界への影響力を高めるメローニ氏

メローニ氏の世界的に評価の高い外交手腕やリーダーシップは、『フォーブス』や『タイム』誌など世界的メディアが世界で指折りの存在感と影響力を持つと評価していることからもわかる。

『フォーブス』が公表する「世界で最も強力な女性」ランキング2025年版で、メローニ氏は政治・政策部門で世界第4位(高市氏は3位)にランクインした。これは、国家リーダーとしての影響力が 世界的な規模で高く評価されていることを示している。

彼女はイタリアが直面する外交・安全保障の課題に対してのリーダーシップなどを通じて、単なる国内政治にとどまらず、国際政治に影響を及ぼす存在として認識されている。これは単に女性リーダーとしての評価にとどまらず、国家間の外交関係や政策協議における発言力の大きさを間接的に示している。

つまり、単なる内向きの極右指導者にとどまらず、国益を見据えて国際的存在感を発揮している。

『タイム』誌の表紙に登場したメローニ氏は、欧州で最も興味深い政治的人物の1人と位置づけられている。とくに「欧州を率いるリーダー」としても評価されていることが大きい。

当初は辺境な国内右派の政治家と評されることもあったが、トランプ氏に約束した通り「欧州政治の先導者」の評価を得ている。外交ではEUとNATO、ウクライナ支援を支持する保守派リーダーへと立場を変化させた。

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