【東京都独自】不登校生徒の利用広がる公立中学校内の「チャレンジクラス」→在籍者の7割が出席日数増、学習の遅れを取り戻し進学を果たした子も
過去最多を更新し続ける不登校児童生徒数。文部科学省の2024年度調査では35万3970人に上り、10年前の3倍近い数となっている。そんな中、東京都では公立中学校の不登校生徒数が1万8039人と、前年度の1万8451人からわずかながらも減少した。
東京都教育委員会が取り組んでいる不登校対策はさまざまだが、独自の事業として注目されているのが、24年度から始めた「チャレンジクラス」である。
「不登校生徒のための教室」を校内に設置
チャレンジクラスは、都内公立中学校の校内に、不登校生徒のための教室を設置する事業だ。しかし、いわゆる校内教育支援センターのように教室復帰を目指す居場所ではない。東京都教育庁指導部指導企画課指導主事の山崎晃司氏は、その目的についてこう語る。
「不登校の生徒が安心して学校生活を送れるようなゆとりある生活時程を実現し、実態に応じた支援をするための取り組みです。学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の狙いと重なるところがありますが、①登校日数の増加、②学習内容の定着、③学校内外の指導・相談を受けていない生徒の解消を目指しています」
背景には、ニーズの強い学びの多様化学校を増やすことが簡単ではないという事情があった。設置には「経費・土地・施設」の負担という高いハードルがあるからだ。そこで、 公立中学校の建物内にチャレンジクラスを設置することにしたという。
「設置校の施設・設備を共有することで、指導にあたる教員同士の連携が取りやすくなり、自治体の費用負担も軽くなる。そうしたメリットが考えられることから、この事業が始まりました」(山崎氏)


















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